\ ドリーム小説



#11 報道










次の日



報道陣を避けるために早く家を出たはコンビニ

でスポーツ新聞を1部取る。

その新聞の1面にはと雛壇のアップの写真。

他の新聞も似たようなものだ。



『ソフトの伝説の黒蝶VS明嬢エース雛壇白熱の勝負!!』


でかでかと貼られたタイトル。これを見ただけでうんざりしてくる。



『先日のゼノン=レオハルト氏緊急来日の目的の張本人、

ソフトボール界の伝説の黒蝶が埼玉県の私立明嬢高校に現れた。


その際、明嬢学園野球部、エースの雛壇祀くんと1球勝負!!

噂に違わない力量を披露。今度は今日の公式試合で明嬢学園が

自分の通う公立十二支高校に勝利したらという条件で今度は投手

として再挑戦を受けると約束。



その前に行った十二支高校野球部2名との前哨戦が行われていた。

その際には明嬢高校が雛壇くん必殺のスライダーで完封勝利を決めている。

今日の試合では明嬢学園の勝利と黒蝶の復活が期待されている』



羅列する文字には昨日の試合を伝える新聞記事。


一応この記事で悪さはしていないと証明出来たが、それでもマスコミ

が五月蝿いという事実は変わらない。

昨日は途中で電話回線を切ってしまった。



「私とした事が、マスコミの思い通りに操られたか」


すでに20年の歳月で黄金時代は忘れ去られ、

無名校扱いされている十二支。


そこに、先日、全国のメディアを騒がせた

レオハルトの件でソフトボールを越え、

私自身知らず知らずのうちに一般にも

広がってしまった黒蝶の名前を持つ私が

十二支にいた事はアチラにとって嬉しい

誤算だと思ったのだろう。


まだ冷え切らないその熱を利用して今日メジャーデビュー

する紫SHIKIBUをさらにマスコミを騒がせるためのにされた。


私をテレビに押し出してレオハルト財団の

目に入るようにしたいのかもしれない。


まったく、人を勝手に商品の付属品にして

……その余裕にメディアに微笑みかけてる

その表情は、私達を踏み台にしか思っていないのでしょうね。


「でも、十二支は負けないよ」


昨日、私に打たれた明嬢は今日、

十二支に勝利し、私への挑戦も勝たなければならない。

そうしないとデビューは粉々に砕け散るだろう。


それでも私が出れなくても彼等は明嬢には負けない。



コンビニの新聞置き場に新聞を戻し、十二支を目指すために出ていった。


再挑戦の受付約束したから一応行かなくちゃ。



これからの報道陣への対応を考えると、


今日、無事に家に辿りつけるのか不安になってしまった。























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