#07 相棒






「へ〜立派な球場じゃない」

「設備は全国でもトップレベルだからな。これ位は当たり前にあるんだ」


女の子達が集まる建物はドーム型の球場で
カメラなどの報道機関も集まってきている。


「…この中じゃ、は見つけられないかな」


折角会えると思ったのに。残念だ。


「誰と会えないって?

と、後ろから声が聞こえたと思ったら急に抱きつかれた。


!久しぶり!!」


は顔を見るまでもなくその人物を言い当てた。


「それはこっちの台詞だよ」


そんな事は日常茶飯事といったようで大して
驚きもせず、再び再会の挨拶を交わしあう。


今度は誰だと他の4人は訳が分からず突然
に出てきてに抱きつく長身の女性をみる。


「ん?、こっちの人達は?」


と同じ制服の女子とこちらをまじまじと
みてくる3人の男子に気がついた。


「十二支野球部の仲間だよ」


「そうか、今は野球部入ってる言ってたな!
始めまして十二支野球部の諸君。私は加西。青学高等部1年だよ。
とはバッテリー組んでた仲でーす。ついでに私が女房役」


ノンブレスで自分の紹介を言い切る。


「お、おう。よろしくな」

4人は滅茶苦茶元気なに押され気味だ。


、お目当てが出てきたよ」


忍の発言と同時に目の前の自動ドアが開いて9人の少年達が姿を現した。



「きゃ〜〜〜紫SHIKIBUの方々が出てきたわよ!!」
「きゃ〜〜」「ヒナ様こっち向いて〜〜〜」



ミーハー女子達の悲鳴に近い声とフラッシュの音で回りは埋め尽くされる。

そんな中でもリポーターの応答が出来るのは掛け値なしに素晴らしい。

私だったら嫌だ。



「ゲッチュー。そう明日は僕達の全国メジャーデビューの記念すべき日ですよ。
明日はグラウンドで僕達紫SHIKIBUのメジャーデビュー曲
『学生服を脱がさないでv』を初お披露目さ」


ニコリとかババーンとかの効果音を良いながらポーズをとるが、
あまりカッコのついていないのも見受けられる。



「……マジでこれで売り出すの?」

「私の友達もう壊れてるや」

は叫び声を上げて紫SHIKIBUを追う友を見て呆れる他ない。

それは梅星先輩も入るな。


「あれ?アイツって…確か…」


手にあごを乗せて虎鉄は考え始める。


「あの馬ヅラアイドルもどきが調子こきやがって」

「どうやら売り出す前のユニットのようですね。
このファンの方々はいわば先物買いというやつですか」


猿野は気にいらないようで辰羅川の肩に肘を乗せながら拳をつくる。
そして辰羅川はこの場面で何をメモするつもりなのか紙にペンを走らせている。


「辰君、これはメモしなくてもいいと思うよ」


3人でそんな会話していると。


「あれ?そういえば凪どこいった?」


さっきまで一緒にいたはずの凪がいつの間にやら姿を消していた。

あたりを見回すと、雛壇にメガネを取られて迫られている凪が…。


「やば!!ちょっといってくる!!」


そう言い残して凪の元に急ぐ。



「オイそこの腐れアイドル。俺の女に手ぇだすなYo」


よりも先に虎鉄が凪を救出。


「何だ君は失敬だな」


横からナンパを邪魔された雛壇は憤する。

それを無視して虎鉄は凪にメガネを返す。


「あ…有難うございます」

「凪、大丈夫?!」


は凪に駆け寄って男2人から凪を離す。


ちゃん、大丈夫です」


「雛壇よぉ…知らねー間に随分いい身分になったもんだNa」


雛壇は虎鉄の言葉に眉を顰める。


「あ…?虎鉄…か?」


「あれ、虎鉄先輩の知り合いさんだったんですか?」

思わぬ発言には確認をいれる。

「ああ。昔のなじみってやつDa。
驚いたZe…随分様変わりしてるようだが確かにお前だNa」


腕を組んで雛壇から目を離さない。


「成る程、お前そういえば十二支とか行ってたな。
県大会NO1は明嬢がいただくぜ」


光る歯が眩しい。やはり芸能人は歯が命なのだろうか。
虎鉄先輩まで他校で喧嘩して問題起さないでくださいよ…。



 一発触発の雰囲気にはそれを見ることしかできない。

そのうち、折り合いがついて野球対決が決定した。


しかも全国放送生中継というおまけ付き。

……私だけで偵察来たほうが良かったかな……。



















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