#52 仲間の喪失
「よーし全員部誌に載せる文章は提出出来たし来週は製版作業だな」
石坂先輩が確認し終わった紙を揃える。
今日は久しぶりに文芸部に顔をだした。
唐澤先輩と下重先輩に怒られて、外処先輩にウサギ君みたいに跳び付かれて…。
野球部とは違う意味で疲れましたよ。
「しかし、が部活に顔だしたの久しぶりだよな何週間ぶりだ?」
と小野関先輩。
「えーと約3週間ぶりってところだろ」
と唐澤先輩。律儀に数えてたんですか?
「その代わりに野球部はドンドン強くなってるみたいだな。報道部の新聞読んだぞ」
「何気に鹿目もご機嫌だしな。蛇神は表情読めないけど」
と下重先輩。
※下重と鹿目、蛇神は同じクラス。
「ええ。今年は黄金時代復活を本気で狙ってますから」
「でも、もう少しこっちにも顔だせよ」
と石坂先輩。
「もうどうでもいい事ですけど、石坂部長が私を売ったんじゃないでしたっけ?
まだ約束のアイス奢って貰ってませんよ」
石坂がギクリといった風に肩を動かす。
「まあそっちも忙しいししょうがないさ。よし!
今日はハーゲンダッツ奢ってやるか!!」
「そうこなくっちゃ!!」
「じゃあ皆で石坂部長にゴチになりましょうよ!!」
「ナイスアイディアよ、!!」
後ろでは石坂先輩が心配そうに財布のお金を数えてるが気にしない気にしない。
皆も部室から撤退する。
鍵を掛け、玄関を出ると…。
「ちゃ――ん!!」
兎丸が凄い勢いで走ってきた。後ろから司馬とイタチくんもついてくる。
「ウサギ君どうした?」
「猿野兄ちゃんが野球部辞めちゃったー!!!」
「「「「はぁ?!!」」」」
その場にいた文芸部の声が揃う。
何で?急に……。
「あの例の馬鹿なエロ猿だよな?」
「ああ、村中選手に続いて時計を破壊した」「あの器物破損猿の」
そんなイメージ持ってたのかこの人達……。まあそのことは置いておいて。
「何で急に!!お猿君は何処?!」
「(今、職員室いってる)」
司馬が口パクで伝える。
「先輩、アイスはまた今度で」
「俺等も行こうか?」
と石坂。
「いえ、先に帰って下さい。じゃあご苦労様でした」
は玄関にまい戻り、階段を兎丸、司馬と共に駆け上がる。
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