#47 危険な招待状








そしてその日の夜。


「凄いよね!!あのゼノン=レオハルトの家に招待されたなんて!!」


「由香、少し落ち着きなさい」

セカンド藤里由香をファーストの小沢恵子が宥めようと襟首を掴む。


「正直言って私はホテルで休んでたいよ〜」

ベットの広さを存分に生かして寝っころがりながら背伸びする

「今日も大活躍だったから疲れちゃったか」


と、この中で3年生で最年長、サード砂川咲がを気遣う。

を見つめる目は妹を可愛く思う姉そのもの。


「うーんまぁね。でも皆が後ろを守ってくれるからこそ

思いっきり動けるから、有難う」


にっこり微笑むに。


「あ――!!やっぱあんた可愛い!!」


キャッチャーでこのチーム1番の長身。加西が思いっきりに抱きつく。


「し、絞まってる!!!!苦しいって!!」


は必死でもがくが外れない。


ずるい!私もやるー!!」「じゃああたしもー」


そこに由香と咲も悪ふざけで加わった。


「なぁぁ!!重い!!重いから!!」


流石に全員女子といえども3人分の体重を支えるのはにもキツイらしい。


「大変よねーってー」


恵子はその様子をコーラを飲みながら傍観する。


「そう思ってるなら助けてよー!!」

「やーよ。見てる方が面白いもん」


さらりと言い切ってしまうのが恵子の怖い所だ。


「あーもう!!早く寝ようよーもう疲れた!!」


3人の耳元で叫び、怯んだ隙にそこから這い出る。

そしてベットの毛布を剥いで就寝の体勢に入り、そのまま眠りについた。


、寝ちゃった?」


飲み終わったコーラの缶をゴミ箱に捨てながら恵子が確かめる。


「うんぐっすり。だって阿修羅に婆由に阿耆尼、竜王、迦楼羅まで

大変な技使いまくってたし」


由香がの寝顔を覗きこむ。


「やっぱりあれにムカついてたんだよ。

じゃなかったら何時ものなら自分からピッチャーしたいなんて言わないし」





「あれって何?あたしは知らないよ?」


咲が答えを求める。


「あーあのね。ASの監督と廊下であってさ

『私達の力を半分に抑えて戦った方がいいかい?』 

ってにやついた顔で言われてさ」


「で、その言葉のお返しが

『ええ。その代わり、私達が倍の点数で勝たせていただきます』

ってブラックオーラをだしながら顔はにこやかに言い切ったわ」


由香と恵子が交互に状況を口真似して説明をする。


「あはは。で、その言葉通りになった訳だ。」

その時の風景が見ていなくても伝わって笑い出す咲。


「さて、私達も寝ましょうか」

恵子はの隣のベットにもぐる。

「待った恵子!そこアタシのベットだ!!」「じゃあお休みー」


最後のランプが光の力を無くして消え去った。

は仕方なく恵子のベットにもぐって自分も寝る。

の隣はアタシなのにー」


その恨み言は当人恵子の耳に入らなかった。











次の日。JSのメンバーはゼノン=レオハルトの家の前に立っていた。



「うわー大きい」


はバスを降りながらその家を見上げる。


「本当に、うちの学校くらいありそうだね」


私達が全員バスから出るのを見計らった様に正面のドアが開き、

中には東洋系の顔つきの男性が立っていた。

その顔はとても丹精だが、弱々しさを感じさせない冷静さをは感じとった。


「お待たせ致しましたJSの皆様。レオハルト家にようこそ。

私はゼノンレオハルト社長の秘書と

身の回りの世話を任されております、李燕と申します」


日本語を喋ってくれていくらか安心する。


「では参りましょうか。ではどうぞこちらへ」


私達が全員入った後、自動的にドアが閉まった。












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