#46 回想『試合』
『ゼノン、これがアメリカチームとジャパンチームの選手名簿です』
彼等は世界に誇るプロソフトチーム『サンライズ』のオーナーと幹部。
今日は新しい人材のスカウトの為、ワシントンDCのスタジアムで
行われている日米親善試合の見学でに車で向っている。
『ジャパンチームも用意したのか?』
『ええ。目ぼしい選手がいるとも思えませんし、
おそらくアメリカチームの圧勝でしょうが、一応は対戦相手ですから』
しかし、私達の予想は大きく外れていた。
『5回裏。AS(アメリカ選抜略)攻撃。4番キャシー=スミス』
『もう4回戦か。戦況は?』
『それが…0−2でJS(日本選抜略)が勝っています』
『何?!』
、阿修羅いっておかない?
分かったよ。
2人はアイコンタクトでお互いの意思を疎通させる。
「姿を現せ。阿修羅(アシュラ)」
が投げた。
普通のアンダースローのストレートかと思いきや。
『ボールがブレてる?!』
途中から球は数個に増えた。バッターボックスの相手は驚きながらバットを振るが。
『ストラ―イク!!』
『ナックルボール?!』『まさかアンダーで…しかもこんな幼い少女が?!』
続く2球も翻弄されて。
『ストライク!!バッターアウト!!』
『まさか、キャシー=スミスが打てないピッチャーがジャパンに潜んでいたとは…』
その次の2人も三振でチェンジ。
『5回表。JS攻撃。4番=』
「いってきな!!」「うちらを馬鹿にした事、後悔させてきーや!!」
チームの応援にも力が入る。
「もちろん!行ってきます!!」
は帽子を被り直し、バッターボックスに立つ。
『さっきはちょっと驚いたけど、バッターでは全然駄目じゃないの?
ウチのピッチャーは凄いんだから』
キャッチャーのキャシーが鼻で笑いながら言うが。
『I’m sorry.I can't speak English.」(ゴメン。私英語話せないの)
悪口は意味が通じなくては空しいだけ。
『プレイ!!』
『これで、どうよ!!』
相手ピッチャーは球を放った。
『出た!キャロルのサンダーシンカー!!』『これを日本人が打てる訳がないわ!!』
相手チームがピッチャーの決め球に盛り上がるが。
「渦巻け阿耆尼!!」
キイィィィン
『ホームラン!!3−0!!JS(日本選抜)先制!!』
「よっしゃぁ!!」
ガッツポーズを作って喜ぶ。
『JSが誇る黒蝶!!アメリカでもボールを舞い散らせる!!』
アナウンスにも力が入る。
「良くやったわ!!」「流石チームのエース!!」「次も続いて行くわよ!!」
6回裏からははショートに交代。
そこでも力の差を見せ付けるかのように振る舞いながらプレーする。
「中継頼んだ!!」
ライトからボールが投げられる。
「おうよ真紀!!いくよ咲!!」
ボールを受け取りサードに投げる。
「ナイスプレー真紀に!!」
パシッ!!と咲のグローブにボールが収まる。
『アウトー!!』
『試合終了!!5−2でJSの勝利!!』
『まさかASが負けるとは…チームプレイも選手も明らかにJSが勝っていましたね』
『だが、それ以上にこちらは有益だ。=。黒蝶か。思わぬ宝石がいたものだ』
欲しいな。
『李燕。至急にASとJSの監督と連絡を取れ。ASとJS全員我が家に招待しよう』
『了解しました』
NEXT