#40 新しい仲間





華武戦も終了し、着々と残りの練習試合も消化していく。そして。


「……何ですかそれ」



そこには監督と数人の部員と白くて長い生き物、イタチ(?)がいた。



「あっちゃん、あのね、このイタチ部活で

飼ってくれないかなって監督にお願いしてるんだー」


「だから、学校じゃ飼えないって言ってるだろうが!!も何か

「めっちゃ可愛いー!!私も飼うの大賛成!!名前何にするの〜〜?!♪♪」


は司馬が抱いているイタチ(?)にくっつく。

傍からみれば司馬ごと抱いたようにしか見えない。


「…///」


急に抱き付かれた司馬は顔を真っ赤にする。


しかし、イタチはに体を撫ぜて貰って嬉しそうに目を閉じる。


その姿にはご満悦のため息をもらす。


「監督、この子の世話ちゃんとするからここで飼わせてよ♡」


イタチを司馬から渡され、抱き上げて監督の説得を試みる。


「だから、ここは公立だからそういうわけにはいかね―んだよ!!

頼むなら校長の許可が「行ってきマース」


ちゃん何処行くの?」


「校長室」



はイタチを持って部室から走って出て行った。


……もうグラウンドから放たれている雄叫びはの耳には入っていない。














そして30分後。

「只今〜。条件付きで許可りたよ」


グラウンドで練習していると、は朗報を手土産に帰ってきた。




「「「「「「嘘!!??」」」」」」」


「条件は1:イタチが悪さをしないよう躾る事。

もし悪さをしたら、その場で学校に置いておくことを禁止する。

     2:日中、校内を歩かせる場合は同伴者1名以上。

部活終了時以降は部室にケージを作り、それに入れて置く事。

     3:部活が休みの場合、家に連れて帰る事。

     4:アレルギー又は動物嫌いの人には近づけない事。

     5:イタチのために部費を使わない事。

以上を守る事でイタチを野球部で飼う事を許可する。

 十二支高校校長。教頭。学校事務長」



すらすらとは持ってきた紙を読み上げ、監督に手渡す。



「……本当に取ってきやがった」


驚きを隠せない監督。



しかも次の用紙には全学年分の学年主任のサインも付いていた。



「休暇の時位は私が連れて帰っても問題ないし。

これで監督の許可があれば誰も文句言わないです!!」  




「随分簡単に許可が降りるもんなんだNa」

虎鉄が感心する。


「結構校長も動物好きなんですよ。家で犬2匹と猫1匹かってますから」


「何処からそんな情報持ってきたのだ?」

と鹿目が不思議そうに問う。


「この前、書類渡しに行った時に愛犬談議に花が咲いてその時に聞きました。

現代文の水出先生はあまり動物好きじゃないので近づけないよう気を付けて下さい」



殿は更に仕事の速さが増したようだな」

と蛇神。


「慣れましたから。ってことで牛尾先輩、イタチのケージ買って下さい!!」

はトンボで素振りをし終わって休んでいる牛尾に向き合う。



「って主将に頼むのかよ!!」

猿野が素早くツッコむ。



君の頼みなら喜んで。部活が終ったら一緒に必要な物を買いに行くかい?」

さり気無く牛尾がをデートに誘う。


「じゃあ行き「だったら僕達も行こう!!ねっ司馬君!!」

兎丸がそれをさせまいと話に割り込む。


「(もちろんだよ)」「俺もお供しますっちゃ」「俺もいくZe!!」

「とりあえず、俺も行くっす」「僕も行きたいっす主将!!」「我も着いて行こう」


結局、名乗りを上げた全員+清熊、猫湖、柿枝、

の大所帯でペットショップに行き、店員を驚かせる結果になった。









その後、は猿野と鳥居が一緒に歩いている所を発見するが、

何も言わず、その姿を微笑みながら見送った。









****












「……で、そのイタチが本当に可愛くてー」

「いいなー俺もそのイタチ見てーなー。触りてーなー」

「休日連れてこられたら連れて来るさ」


家に帰り、私は夕飯の片付けをしながらユタと今日あった事を話す。



「で、黒選はどうなの?」



「それがうどん先輩の原チャリ、仏倒れって言うんだけど」


「凄い名前してるね」


は人の事言えないだろ。道具も技もみんなインドの神様じゃん」


「インドの神様は普通漢字に直さないけどね。

それにギリシャとかローマはありきたりだし」



インド神話は色々な部族の神話の集合体で色々な見方がありとても面白いぞ。
ちなみに今のところこのサイトでは全て発音名のある神のみを登場させています。
(BY作者)



私には横文字は似合わないしね。


に由太郎。何を話ているのだ?」


「あッ魁兄。今日うちの野球部にイタチが来てさ、それの話」

「ほお、イタチとは珍しい」


確かにもうあまり見かける事のない動物ではある。



「司馬君が公園で世話してたらしいけど、危ないからって部室に置く事にしたの。

で、今日部活の皆で必要な物買いに行ってきた」



洗い物も片付け終わり、はタオルで手を拭きながら説明する。



は動物大好きだからな。ゴン太拾って連れてきたのもだったし」


「あの時は親父殿との喧嘩が恐ろしかったな。子犬だったゴン太も震えていたぞ」


魁はその時を思い出し、苦笑する。


「でも今じゃお父さんだってゴン太の散歩が趣味じゃない」


そうやって他愛もない話を続けるうちに就寝の時間が迫り、


は部屋に戻って布団に入った。













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※(背景はイタチでなくオコジョです。)