#16 卍高校での再開




そして、地獄のロードも10試合を消化し、10試合全勝を収める。








「10戦10勝全勝街道驀進中だ。

噂も広り、敵もマークするようになってきた。

が、まだそれなりの所としかマッチメイクできなかった。

これからは格上と当たる。役力士

・・・今までの奴等とは違って一筋縄ではいかん相手だ」





「次の対戦校は卍高校。エースの無糧道を擁する強豪校。骨の折れる相手ですよ」


私がいつも通りに対戦校の説明を始める。


すると、鹿目が驚いたような顔をした。


「卍高校!?」


鹿目が驚いた顔をしているのに気がついたのか、監督が声をかける。


「鹿目この高校に何かあんのか?」


「卍高校のエースを張ってる無糧道は僕が中学の時のチームメイトだったのだ。

無糧道の卍シュートは右打者の胸元に抉り込む。僕も真似できない変化球。

奴のシュートを打ち砕くのは今の十二支でも出来るか分からないのだ。

奴とは同じピッチャーだったから、
良き友人であると同時に僕がエースになる為のたんこぶでもあった」



「あの無糧道と同じ中学だったのか!?」
「鹿目を差し置いてエースだったのか!?」「こりゃ次の試合どうなるかわかんねぇな」




鹿目先輩が認める相手か。面白そう。


「監督!対卍戦はこの僕に投げさせて欲しいのだ!」


鹿目は監督にいつも以上に真剣にう訴える。


「旧友とのリベンジ戦ってわけか。よし次は任せた」

「はいっ!!」























次の日。私立卍高等学校校門前。


今日は試合は出ないことになっているので
子津君の練習を手伝った後普通の制服姿で対戦校に訪れ、
皆が試合をしているはずのグラウンドに向う。






しかし、そこでは試合はしておらず、
見知った顔同士が睨みを利かせ合っている場面が繰り広げられていた。



「まだそんな所でうごめいていたのか、牛尾御門」


「相変わらず、その趣味は変わらないようだね。屑桐無涯」


「屑桐は王者華武の不動のエース。

牛尾とは中学時代チームメイトだったそうだ」



……それは知らなかった。

ずっと思ってたけど、牛尾先輩はあんなお金持ちなのに十二支に通ってるんだろう。




「主将があの華武のエースと元チームメイト!?」

「そういえば華武と顔合わせするのは初めてだったな」




「十二支に行って噂を聞かなくてな。如何したかと思えば、弱い高校を潰し歩いているみたいだな。

笑わせてくれる。同地区に華武がいる限り、貴様等は地区予選から出られん」


「それは如何かな。今年の十二支を見くびらない方が良い」


「相変わらず貴様は甘いな!そんな有象無象とで何ができる!」


「口の利き方は気をつけた方がいい。後悔する事になる」


「面白い!それ程言うのなら分かった!1球だ1球で全てを分からせてやる」


「望む所だ。だが僕が勝った場合十二支のみんなを愚弄した事を訂正してもらう」











完全に出るタイミング失っちゃった。どうしようかな。


多分、今の牛尾先輩じゃ五光を打つことは難しい。


でも、止めるのも気が引けるし、ここは観察かな。

















NEXT