#11 休憩
「、ご苦労だったな」
墨蓮とグラウンドに戻ると屑桐はお弁当箱を持ち、フェンスの前に立っていた。
「屑桐さんもご苦労様です。ボールは修復可能なものは大体出来ました。
私が出来そうなことは2時位には終りますが、どうしますか?」
「だったら、グラウンドにいてくれれば良い。今日の礼だ」
主将自ら偵察OKしていいのか?
「だったら、私も練習のお手伝いさせてください!
一通りの手伝いは出来ますし!!」
県下一の野球部の練習に参加出きる方が断然私へのご褒美だ。
「しかし、午後は「構わぬぞ」
屑桐の背後から急に狐のお面―菖蒲監督―が出てきた。
「「かっ監督?!」」
一緒にいた2人も驚いる。
「午前の働きを見ている限り、は唯者ではないであろう。
華武の練習の参加させるのも一興故」
あんた、楽しんでるだけだろ。
「ほほ、その通り故、否定せぬ」
「心読まないで下さい!!」
蛇神先輩でも出来ない芸当をやってのけたよこの監督!!
「それはそうと、早急に養分摂取を済ませる故」
「「「はい!!」」」
結局、文字通りの読心術の件はうやむやにされてしまった。
「の羊羹もらい気(-∀-)/ 」
朱牡丹はの弁当箱に入っている羊羹をひょいっと取る。
他人のおかずやお菓子を取り合う。昔から食事風景には付き物の場面だ。
「あ、私の羊羹」
「録、何をやっているんだ。の弁当を取るな」
子供を嗜めるように屑桐は言う。
「だって屑さん、この羊羹めっちゃ美味そう気!!」
「それはおらも同感グ。いいなー録」
その言葉に屑桐はの弁当を覗く。
確かにその羊羹は水々しく、透明感もあり、とても美味そうだ。
他の食材も色とりどりで女らしい気配りが伺える。
…量は、男の弁当と間違えそうな程、多いが。
「屑桐さんいいですよ。その変わり、朱牡丹さんのミニ焼きそばパンを貰いますから。
久芒さんもどうぞ、その代わり何かと交換ですよ」
は気にした様子も無く屑桐を止め、残りの2人に条件を出して場を解決させる。
「それで良い気!!」「じゃあさんにプリッツあげング」
それぞれの食材がへと渡される。
「俺、肉欲しいな。ガムとでもいいか?」
「じゃあさん、その海苔巻きとから揚げ交換してよ」
御柳と墨蓮が交換を申し出る。
「うん。いいよ。帥仙さんと屑桐さんも何か交換しますか?」
は残りの2人にも声をかける。
「俺も海苔巻き欲しいな。これでもいいか?」
そう言って渡されたのは牛乳パック。
それを断る理由はないのでは帥仙に海苔巻きを渡す。
「俺は…厚焼き玉子を貰えるか?」
そう言って、屑桐は自分の弁当から野菜炒めをの弁当へと移す。
「有難うございます」
そしてそれぞれ交換した物を食べてみる。
「「「「「「美味い(気・ング)!!」」」」」
どうやら見た目に反しない味あったようだ。
「それは良かった。作った甲斐がありましたね」
「羊羹も自分で作った気なの(@Д@)!?」
「はい。この間、義兄弟にせがまれましてその時のを持ってきたんです」
いつもはユタが言うのに今回は魁兄だったから少し驚いたけどね。
「にしても、午後は何の練習なんですか?」
まだその話を聞いていない。
「それは……」
屑桐がハシを置いて、気まずそうに口を開く。
その内容に、は驚きを隠せなかった。
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