#10 華武の面々
グラウンドに着き、一発で監督を見つけた。
「菖蒲監督。ドリンク用意完了しました。何処に置きますか?」
「ご苦労。机がそこにある故。
我はこれから用事がある故、少し席を外す」
「了解しました」
監督を見送った後、私は言われた通り机の上にタンクを2つとも置く。
どうでもいいけど、周りが騒いでいてとても居住まいがとてもよろしくない。
「誰気(?‐?)」「じらない子イング」「白春先輩、また鼻詰まってますよ」
「中々めんこい子じゃけんのー」
「つーか何でドリンクなんか作ってんだ?3軍の奴等の仕事だろ?」
そんな会話が繰り広げられてる中、屑桐がに近づく。
「、すまなかったな。言えば他の部員に運ばせたのだが」
屑桐は自分の配慮の足りなさを反省していた。
「このぐらい持てない程か弱くないですよ。休憩の人から飲んじゃって下さい」
カラカラ笑いながらは屑桐に言う。
「ああ。守備練習が終った者から休憩!!水分補給しろ!!
後、今日だけマネージャーをしてくれることになっただ」
屑桐は頷いて、休憩指令を出し、私の頭に手を置きながら皆に紹介する。
私の頭はそんなに手を乗せやすいのか?
「です!!今日1日よろしくお願いしまーす!!」
全員に聞こえるよう声を張り上げながら挨拶をする。
「「「「オス!!」」」」」
その掛け声と共に休憩者が集まってきた。
コップにドリンクを汲んでいき、個々に手渡していく。
「疲れた気―俺にもドリンク欲しい気(×△×)」
ユニフォームを改造しまくって顔にペイントをしている南国風味の少年にコップを渡し、
それを一気飲みして行く。
「プハァー。美味い気(>▽<)/」
「有難うございます南国さん」
「何で南国気(?×?)」
どうやら自分のあだ名らしいそれに疑問を抱く。
「服装が熱がりっぽく見えたので」
「ぞの通りだべ」
今度は鼻水を垂らして、長いアンダーシャツにロングマフラー
を巻いている寒がりさんがやってきた。
こちらも顔にペイントあり。
「寒がりさんは水分補給の前に鼻かみましょうかみ終わったら
ティッシュはこのビニール袋に要れてください」
は寒がりマフラーにポケットティッシュと袋を差し出す。
「あ゛りがどう゛ング」
そう言いながら渡したティッシュで鼻をかむ。
「は気配りが上手気!!俺は2年の朱牡丹録。センターレギュラー気(^−^)v」
「お゛ら゛は2年久芒白春って言いング。ショートだべ。
ざんは何でごんな事じでりング?」
うーんまだ久芒さん鼻声だな。
「しいていうなら、菖蒲監督の陰謀ですね」
「「納得(気・ング)」」
2人は私の言葉に力強く頷いた。
「久芒さんは花粉症か何かですか?」
「鼻炎だべ。困ってリング」
「じゃあ、やってみますか。久芒さん、後ろ向いて少し屈んで下さい」
「何しリング?」
そうは言いながらの言葉に従いその通りにする。
鼻炎だから、通天、天柱、風池、百会、上星でいいか。
流石に小鼻の横にある迎香は失礼だし。
「久芒さんにとって良い事ですよ。ちょっと失礼します」
「―白春の頭や首押してどうした気(゜0゜)?」
「ツボ押しマッサージですよ。ここは鼻水が出る時や鼻炎の人に効くんです。
はい、終わり。どうですか?」
「あっ何かすっきりしたべ」
「白春が鼻声じゃない気煤i仝△仝)」
朱牡丹はナイスリアクションで驚いている。
「それは良か「遅れました!すいません!!」
私の言葉は急に後ろからやってきた乱入者に阻まれた。
声でかいよ。耳が痛いじゃないか。
「ミヤ!!何やってた気(#゜д゜)/」 「もう10時になリング!!」
近くで一緒にいた1人が乱入者を叱りだした。
欄入者は犬君と同じくらいの背でアイラインが目立つつり目。
この人、歌舞伎役者みたい。
「今回は…マジで…寝坊したんっすよ。そこのあんた…飲みもんくれ」
歌舞伎役者は肩で息をしながらいう。
どうやら、私の事らしいのでドリンク入りのコップを手に持つ。
「はい。歌舞伎役者さん」
「いや、違うから!!」
裏手で私をツッコミながらコップを受け取る。そして一気に飲み干した。
「ふう、ごちそうさん。これあんたが作ったのか?美味いなこれ」
「そうだよ歌舞伎役者さんよ」
「だから歌舞伎役者じゃないから!!というよりあんた誰だよ?!」
そりゃそうだ。
「ああ。名乗ってませんでしたね。他校の生徒ですが、1年です。
貴方の名前知らないからずっと歌舞伎役者って呼びますよ」
「それは勘弁。俺は1年サード御柳芭唐。
ちゃんと1軍だせ。何で他校の奴が華武にいるのさ」
「菖蒲監督の陰謀らしい気」
「ああ、なるほど」
「やっぱり納得するんだ」
あの監督はいつも似たような事してるのか?
「へぇ、結構つーかかなり可愛いじゃん。だっけ?これから俺と…」
私に手を伸ばしながら言うが。
「遅刻して、しかもをナンパか?随分余裕だな御柳」
いつの間にか屑桐さんが後ろにいて、恐ろしくすら感じられる気配を放っている。
これは拳骨前のお父さんのそれと酷似している!!
朱牡丹や久芒は危険を察知してその場から離脱。
御柳、の両名はその場から動かない。
「くッ屑桐さん。これには深ーい訳がありまして……」
「ほお、先程、寝坊と聞こえたが?」
屑桐さん、遅刻者を叱るのは一行に構いませんし、御柳君の手
を払い落とした所までは理解出来ますが、何で貴方、
私の腕掴んでそのまま胸に収まってるんですか?
次の休憩者にドリンク配れませんよ。
そういう問題じゃないだろう。
「おい屑桐。そこで雷落としてると他のやつ等が水分補給できねぇからどけ」
「五月蝿い」
勇気ある右目が眼帯で是非ともキャプテンハーロックと呼びたい人を
一言と睨みで払いのける。ハーロックさんも固まってるし、私も加勢するか。
「でも屑桐さん、ここにいたら他の部員の邪魔になるのは確かですし、
せめて場所は移しましょうよ。ってかそろそろ腕離してください」
掴まれている腕も結構痺れてきました。
「……っすまん!!」
屑桐は慌ててから手を離す。
「いえいえ、それより……御柳君、逃げてますよ」
が指差す方向にはダッシュで走る御柳がいた。
「み、御柳―!!」
屑桐はそれを追って行ってしまった。
「さてと、仕事再開かな。そこで固まってるキャプテンハーロックさん
もドリンクいりますか?」
声をかけ、顔の前で手を振って正気を取り戻させる。
はっと気が付いたハーロックさんは少し顔を赤くして後ろに少し下がる。
驚かせちゃったかな?
「っと。わッ悪い」
「いえいえ。はい、お疲れ様でした」
コップを手渡す。
「お前、だっけか?あの屑桐を止めるとはスゲェな。
俺は帥仙刃六だ。ハーロックじゃないからな」
やっぱり訂正を入れられた。ちょっと響きが似てると思うけど。
それから雑用に戻り、何時の間にやらお昼休みになっていた。
「さん、監督と主将が休憩にしろだってさ」
ボールを縫っていたら金髪のちゃんと野球少年っぽいのがやってきた。
やっと華武で一般人に会えたよ。
「有難う御座います。えーと貴方は?」
「ああ、おれは墨蓮。1年だよ」
「ああ、同学年なんだ。じゃあ丁度このボールも縫い終わったし行くとしますか」
「お疲れ様。さんが今日だけでも仕事してくれて本当に助かるよ。
ボールなんてすぐ切れちゃって、誰も縫わないし。
さっき皆が部室見たら目を丸くしてたよ」
俺自身も本当に野球部の部室か疑っちゃったし。
「頑張りましたよ……これからはあそこまで汚くならないうちに掃除しようね。
あれはうちの部室より汚ないよ。ウチは●ッキーは出ないから」
「…さん。●ッキー出ても平気なの?」
普通の女の子は嫌がるよね。
「そん位で騒いでも仕方ないし」
……強い。
それが墨蓮にを印象付ける結果となった。
縫い終わった球を片付け、墨蓮君と一緒に倉庫をでる。
NEXT