#09 華武高の手伝い。






部室に到着。隅にはゴミ袋が3つ置いてある。

「……ゴミ袋大5つか」

屑桐が呟く。今までそれほど自分達が部室を放って置いたかの証拠である。

正確には7つです。アレは燃えるゴミで燃えないゴミ
は用務員さんが持って行きました」

「大量よのう」

「何せ2部屋分ですから」

「「は?」」

2人の奇妙な裏返った声が重なる。


「どうしました?」


何かやっちゃったのかな。


「我は1,2軍の部室といったが?」

「1軍と2軍で分かれているのではないんですか?」

私はそう思って掃除していたのだが。

1軍と2軍は右の部室で左は3軍上位40名の部室だ。

それ以下は部室を与えていない」



100人近い部員がいる中で半分近くは部室さえもらえないのか。

キツイねこれは。

でも私、勘違いで他の部屋も掃除しちゃったのか?


「……もしかして、問題ありですか?」


それだと結構ヤバイかも……。


「いや、驚いただけだ。やってくれたならば有難い」


中に入り、辺りを念入りに見回して行くが、手を抜いた様子は何処にも無い。

ロッカーの上のホコリも綺麗に拭かれている。

中も完璧だ。一体何時からやっていたんだ?


「しかし、あの2部屋を1時間半という短時間で仕上げるとは、、あっぱれ故」

「お褒めに預かり光栄にて候。これで書類は受理して貰えますか?」

おふざけ半分で返答を返す。

「有無。しかし、我等野球部にはマネージャーがいない故、
今日1日1,2軍のみの華武のマネージャーをして貰えぬか?」

「俺からも頼みたい」


2人から頭は下げられていないが必死と言った風に頼まれる。


「いいですけど、つかぬ事を聞きますが、どうしてマネージャーがいないんですか?

華武だったらすぐ集められると思うのに」


その台詞に屑桐が苦い顔をする。そして少し戸惑いながら理由を話す。


「……3年に1人居たのだが、受験を気に辞めてしまって。

一応は募集したが・・・来た奴等は中々仕事をしないで
俺達の練習を見て騒ぐだけだった」

「奴等は邪魔なだけ故、全員辞めさせた」



それじゃあ、辞めさせて当然だろう。


「じゃあ情報関係は敵校生徒だし、弄らない方がいいですよね。

ってことは今は休憩用のドリンクとタオルですか。

午後になればこの天気なら洗濯も取り込めるだろうし、1,2軍の人数は?
ドリンクの置き場所と休憩時間も」


「20人は見積もって置いてくれ。ドリンクは南校舎の調理室。

休憩はグループごとに取っているから何時でも出来たら持ってきてくれ。

タオルは各自持っている」

「了解しました。こっちに足り無そうな医療品書いて置いたので
後で買って置く事をお勧めします」


すらすらと仕事をこなし、完璧に仕上げる。

のその能力に驚く屑桐と菖蒲監督。

「……はいつもこの早さで仕事をしているのか?」

「そうじゃないと私が練習できないですから。ウチは後7人
マネージャーがいるのでその人達に任せたりもしますが、
私だって少しはしないと不公平ですからね」


ここに情報収集も入るからはかなりの量の仕事を消化している事になる。

マネージャーがの心配をするのは当たり前だ。


「では、出来上がり次第持って行くので、監督も屑桐さんも練習に戻ってください」

それだけ言っては調理室に向った。

校内地図は先程あった教員に貰っているのですぐ分かるだろう。















「さて、始めますか!!」

家庭科の先生が丁度いたので色々材料を貰えたから粉じゃなくて自分で作るか。

そっちの方が美味しい。っていうか私は粉は使いたくない!!

レシピ:水(1リットル);砂糖40〜80g;塩2g:クエン酸適量・その他お好み。



20人分だから直に完成。それでも多めに作って置く。

部室にもドリンク容器はあったが、カビが繁殖していたので却下。

仕方がないので、家庭科の先生に借りた大型ドリンクタンク2つに入れる。

さて、行きますか。


タンクを両手に持ち、紙コップLサイズはビニール袋に入れて一緒に持っている。

そして、グラウンドへと戻る道を進んでいく。








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