#17 裏方
ジャ――。キュッ。
「ふう」
水のみ場で頭から水を被る。
頭をスッキリさせるのはこれが1番良い。
「ハイちゃん。タオルです」
凪がタオルを差し出す。
それを受け取り頭から被る。
「有難う。ふーやっぱり敵意の目とかは痛いや」
冗談を言い合うようには振舞うが、
やはり無理をしているのが凪には分かったのだろう。
何か、決意したかの様に澄んだ瞳が私をまっすぐ見る。
「ちゃんは全体の事を考えて動いてくれます。
それは私達マネージャーは分かっています。
だから辛かったら私たちに弱音を吐いてください。
手伝えない事が沢山あるけど……話を聞くぐらいは私も出来ますから」
凪達マネージャーは私のした事の真意を知っている。
だから、耐えられる。
今、この状況に、耐える。
「本当に私は心配ばっか、かけさせてるね。
有難う。1つお願いしていい?
私はそろそろキレてきた。
そのうち爆発するかもしれないけど、
その時は止めないで私の言いたい事を聞いて。
他の人が止めそうになったらそれを止めて欲しい」
ちゃんと、言わなくちゃいけない事。
「……全力を尽くします」
「有難う。さて、皆の所に戻ろ」
「ええ」
これが、私なりの十二支を伸ばすためにやる事だ。
彼等が、私をどう思っても、彼等が伸びるため、
必要な事をやるのが、今の私の役目。
3日目練習終了
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