#09 合宿2日目



まだ外も薄暗い早朝5時。

皆まだ寝静まっている頃、はやはり起きてしまう。

他の人を起さないようにゆっくり布団から身を起す。
そして、浴衣からジャージへと着替えて部屋から出て行く。

今日は走るだけで終わりかな。体もマッサージして置いたから筋肉痛にはなって無いし。

やっと昔の感覚も戻ってきたのに休むわけにはいかない。





外に出て木に足を掛け、蝙蝠のように逆さになり腹筋をしていると
道路へと続く道から牛尾と蛇神が出てきたのを発見し、木から下りる。

「牛尾先輩に蛇神先輩お早う御座います」

「やあ君お早う。先程のは筋トレかい?」「お主も朝稽古か?」

「はい。もう習慣になってしまって、起きてしまうんです」

「素晴らしき事也」

「有難うございます。先輩たちは走り込みですか?」

汗をかいて、道の方から来たってことはそういうことなのだろう。

「ああ。やはり伊豆の方が空気が綺麗だね。とても気持ちよかったよ。
もう1周行くかい?君も一緒に」

「そうだな」

「そうですか、じゃあご一緒させてもらいます」

そして先輩たちと一緒に走る事になったが改めて先輩達の凄さを感じた。
十二支はこれから伸びる!!






 



ケータイの時計を見るともうすぐ6時になるのでダッシュをかけて戻った。

朝風呂行きたいしね。



宿に戻ると5時55分。間に合った。

「先輩たち有難うございました」

「お疲れ様」「ご苦労だったな」

「先輩達もお疲れ様でした」

私たちは男女の風呂の廊下で分かれ、脱衣所へ入っていった。

「にしても、君の運動レベルは女子のそれを遥かに超えている。頼もしいが恐ろしいね」

「有無。我々の最速に付いて来れる女子がいるとは……真、殿には驚かされる」

最初は男女の体力差を考えゆっくり走っていた。
しかし、は余裕の表情で走っていたのをみて速さを変えて行ったのだが、
いつの間にかに全力に近い走りへと変化していった。

「多分彼女100mを12秒台で走ると思うよ。
全く、彼女は何処まで僕達を驚かせるのだろうね」

「しかし同時に不安にもなる。殿は本当に我等と共にいて良いのかと。
彼女は自分で上を目指すべきではないのかと」

「……それは君本人が決めることさ」

彼等の疑問は本人も悩んでいる事を彼等はまだ知らない。













「ただいまー。そしてお早うございます」

朝風呂に入り、さっぱりして部屋に戻る。

ちゃん!!今まで何処にいたんですか?」
凪が驚いたようにを見る。

「ん?筋トレして、牛尾先輩と蛇神先輩と一緒に走り込みして朝風呂入ってきた。
2人共ホントに速いですよ。付いていくので精一杯」

「ほーら、だから言ったろ凪。どうせ自主トレだって」
もみじが呆れながら言う。よく分かっていらっしゃる。

ちゃんよく牛尾先輩と蛇神先輩と一緒に走れるね」

「付いていけるだけでも凄いんだけどー」

はその言葉に曖昧に笑いった。

その後、朝食を皆で取り、グラウンドで今日の準備に取りかかった。












「いい感じで土色になったね」

土を擦り付けた球を1つ取ってみる。

「主将には見せられない光景が広がってたかも…」

って事は埋めたか踏んだか色々した結果がコレな分けだ。
……まあ、練習のためだ。仕方が無い。

「男等が走りこみしてる間に準備終らせるぞ!!」

「「「「ハイ!!」」」」

柿枝の指令が飛び交いながら準備は進められていった。





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