#07 一日目の終了
****ココからはちょっと変わったシリーズ風になっています。******
風呂に入り、覗いたお猿君――見直すんじゃなかった――抹殺を遂行した後。
監督には事の事情を話して謝罪をして置こうと思い部屋にいった。
障子だからノックはいらないよね。
「監督、失礼し「あっ」
………監督の部屋には監督はいなくて変わりに犬飼が着替えの真っ最中でした。
パシン!! 「ゴッゴメン!!」
その言葉と共に勢いよく障子を閉める。
は顔を真っ赤にしてその場に座り込む。
何で…何で監督の部屋で犬君が着替えてるのよーー!!
は監督の部屋が急遽、介護室になった事を知らされていない。
「、もう、入って大丈夫だが」
「犬君本気でゴメン!見るつもりはまったくなかったの!!」
は障子越しで必死に謝る。
顔が真っ赤で恥ずかしくてとても見せられた状況じゃない。
「いや、別に、……平気だ」
いや、には障子越しで見えないとはいえ、犬飼もと同様に顔を赤くしている。
「後、さっきのもゴメン。私が泣いちゃったから、先輩たちに怒られたでしょ?」
……アレはマジで恐ろしかった。
でも、俺がを泣かせてしまってのも事実。
「いや、俺の方こそ悪かった。俺らがしっかりしてればお前夜になる前に下山出来たのに」
俺があんな所で怪我をしたから、に無理をさせ、あいつに借りを作っちまった。
「そう思ってるんなら、もっと他の人とも仲良くしてよ。
私、犬君が辰君以外と普通に喋ってるのあんまり見たことないよ。
特に女の子なんて下手したら私としか話してないんじゃない?」
……そうかもしれないな。
「努力は……する。、手当て、アリガトな」
「良し。じゃあちゃんと休んでね」
クスッと1つ喉を鳴らす。
足音はしないがが歩いていくのは分かった。
それが寂しい。
、俺はお前が好きなんだ。どうしようもなく。
だから、さっき俺の事を言ってくれるのが嬉しくしょうがなかった。
俺を見ててくれ。誰でもじゃなく…俺だけを。
それが出来ないことだと分かっていても願ってしまうんだ。
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今日、最後の仕事は野宿組に夕食を届ける事。
でもお米と『ご飯ですよ』だけは寂しすぎるから厨房から残りのおかずを貰ってきた。
「おーい野宿組!!ご飯持って来たよー。
とは言ってもお米と『ご飯ですよ』しか監督くれなかったけどね。
流石に可哀想だから厨房の残りで良ければ持って来たけど、いるかい?」
「マジか?!」「やったー猿鍋じゃなくてすむー」「サン、有難うっす!!」
「、お前が女神に思えるぜ」「ありがてー」
……涙流してまで喜びますか。
「じゃあ子津君後は任したよ」
「任されたっす!!」
……さんは本当に強くて格好よくて綺麗で可愛くて優しいっす。
さっきまで3人分の荷物を持って暗闇の山を下山して、犬飼君のために泣いて。
あの時は本当に犬飼君が恨めしかったっす。
皆の事を最優先に動いて頑張っているさんを泣かせるなんてって。
でも、それと同時に羨ましかったっす。
心配して泣いて貰えて、でもさんは笑っていた方が似合うっす。
さん、僕は貴方が好きです。僕では貴方のように素敵な人には合わないっす。
でも好きなんす。
さんが野球部に入って、それを知る人が増えたのはちょっと悔しいっすけど。
これからもその笑顔を僕に見せてほしいっす。
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『こっちは慣れない森の夜おもいっきり堪能して、道も暗くて怖かったんだぞ!!』
この台詞を聞いて俺は吃驚した。の攻撃力の強さは俺が1番知っているし、
マネ業も練習も虐めの時も意地を張っているとは違う精神的な確固たる強さと実力があった。
俺の中ではは強者ってイメージがすでに固定してあり、山の中でもかなり頼もしかった。
そのが泣いてるなんて……ってな。
ちゃんと普通の奴なんだって思えて安心した。
凪さんがいなかったらを好きになっていたかもしれない。
だが、あいつは俺の仲間だ。
だから他のマネージャー達とは違って名前で呼ばない。
それが、俺のケジメだ。
『ご飯持って来たよー』
優しさもちゃんと持ってるしな。
風呂覗いたとき急所3・4箇所やられたが。
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