#06 クロスカントリー4



あの後、2,3組の治療をしたが皆軽傷。

明日の練習にも差し支え無いほどだ。

後残ってる組は……あれ?何で子津君達と犬君達離れてるの?

……行って見るかどうせこのペアが一番遅いだろうしね。

もう結構暗くてライトを片手に慎重に走る。



早く下山しないと危ないかも。暗いのは苦手なのにー。




「もうすぐか。ん?あの白髪は犬君」

でも何で座り込んでんの?

「犬君にお猿君発見って犬君どうしたの?」

「「??!!」」

「見りゃ分かるっしょ。それより犬君足見せな。お猿君ライト持ってて」

「おっおう」

持っていたライトを猿野に持たせ、怪我した場所を照らして貰う。

犬飼が根っこから足を引きずり出し、靴と靴下を脱がせズボンをまくる。

「こりゃ捻挫だ。腫れてるね。まず冷やしちゃおう」

鞄を肩から下ろし、アイスノンを取り出し、腫れている部分を冷やす。
そしてある程度冷やしたらシップを貼り、テーピングしていく。

「終了。しばらく歩かないほうが良いんだけど……」

私じゃ犬君を背負うのは無理。だったら……。

「しゃーねーな。俺とコイツの鞄頼んだぜ」

「え?」

お猿君を見ると犬君を背負ってくれていた。まさか言う前にしてくれるとは。

「お猿君……有難う」

「さっさと行こうぜ。凪さんも待ってるだろうしな最短距離のナビ頼んだぜ!!」

お猿君は私を安心させるかのように笑って見せた。

お猿君に凪を任すのは不安でしょうがなかったけど少しは頼りにしても良いと思えて来た。

「任せなさい!!」









「犬飼・猿野ペアとが帰ってこないだと??!!」

「はい。監督が探しに山へ向かったんですけど何かあったんでしょうか?」

もみじが柿枝達マネージャーに緊急事態を知らせる。

ちゃんはどうしたんだろう」「いくらだって夜の山は危険だぜ」

宿の中で騒いでいると。

チャンチャンチャラララ

柿枝のケータイが鳴り出す。柿枝はこんな時にと思いながら電話をとる。

「はい。もしもし」

『柿枝先輩ですか。です。
犬飼・猿野ペア発見してそちらに向かってます。あっ宿みえました』

??!!皆外に行け!!帰ってきたぞ!!」

「「「「ちゃん??!!!」」」」








一方外では……。

「誰か来たぞ!!2人だ!!猿野達か?!」「は?やっぱり何かあったのか?」

「まさか崖から落ちたんじゃ……」



「縁起の悪い事言わないで下さい。・猿野・犬飼。只今戻りましたー」

2人の正体は犬飼を背負った猿野と鞄を3つぶら下げた

「「「「!!猿野!!犬飼!!」」」」

「勝手に…殺すんじゃ…ねぇ」

3人の姿を見て急いで駆け寄ってくる周りの人間。

「猿野さん、まさか犬飼君を背負ってここまで?!」

「そうなんだよ。こいつ褒めてやってよ、私じゃ犬君を運べないからって頑張ってくれたんだよ」

ホントに今日は見直したよ。

「降ろせ…そしてスタート地点まで戻る。1人で歩き直す」

…………は…?
「だったら富士の樹海にでも置いてってやる!!」

「2人共落ち着いて!!」

何言ってんのよ。

「この……」

ちゃん?」

凪が私の異変に気付くが、もう遅い。

「犬飼冥に猿野天国!!
必死で帰ってきてそれを無にするような事言うな!!
こっちは慣れない森の夜おもいっきり堪能して、
道も暗くて怖かったんだぞ!!!!」


はキレると男口調になって相手を正式名称で呼ぶ。

「「?!」」

犬飼も猿野も急に怒り出した私に吃驚して喧嘩を止めた。

私は感情が押さえ切れなくて怒ってるうちに涙が流れ、自分の頬を伝う。

安堵したのか怒ってるのか分からない。

「わっ悪かった。だから泣きやめ 「犬飼くんに猿の兄ちゃん、何ちゃん泣かしてるの!!!!」
「(コクコク)(怒)」

兎丸と司馬が怒りながら宿から出てきた。

「そうっす!こっちに散々心配掛けさせて我侭っすよ!!さん可哀想っす!!」


先程からいた子津は状況が分かる所為もあり温厚ないつもとは違い本気で怒っている。

!!大丈夫かなのだ?!」「犬飼に猿野。を泣かせたね…」
「女の涙は何よりも重い罪ですわ!!」「女子を泣かせるとは不届き先番!!」
「犬飼君、猿野君。君に何をしたのかな?」

3年の先輩ズは黒いオーラ出しまくりで犬飼と猿野を責める。

ちゃんどうしたんですか?!」「ちゃん大丈夫?!」

「何かされたの?!いくら犬飼君でも許さないよ!!」
「猿野は兎も角、犬飼、お前はまだ普通だと思っていたが、ブッコロか」
「もみじ、手伝いたい……かも」

女子マネ達はの元に集まり、慰める。その後、監督が帰ってきて場を収集させ一応無事解決した。







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