#11 緊急会議


昼休み。
文芸部が活動している特別教室にに文芸部全員、いや、と新井先輩はいない。

にこう言う事を聞かせるのが不安で、新井先輩に一緒にいてもらっている。

後は野球部の牛尾、蛇神、鹿目、三象、虎鉄、猪里、お馴染みの
1年軍+見た事のない男子生徒1名が集まる。

広い教室で良かった。他だったら手狭に感じられただろう。

「さて、相手は何人で、何処所属で何処にどんな状況だった?」

その見た事の無い生徒が質問をする。

「その前にあなた誰よ?」

「ああそうか。俺は沢松健吾。猿野の鬼ダチだ。

ついでに鬼ダチっつーのは親友の最上級の事だ」

「ああ。だから気質が似てるんだ。悪いけど関係ないから出てってくれない?」


あんまり聞かれたくない話だしね。


しかし、沢松は出て行かず、に1枚の紙を渡す。



『俺は報道部だ。情報や手伝いをタダでやる代わりに記事にさせてくれ。

後、こいつらにこの事は内密に』


私はその紙に書き足しをして渡す。


『報道は許さず。しかし、協力してくれればある条件でのみ報道可』




「じゃあ、話を聞いて良いんだな」

にやりと意地の悪い、しかし嫌な感じはしない笑みをしてきた。

「ちゃんと良い情報くれればね」

そう言って笑って返す。


君、話を進めていいかい?」

「そうですね。皆はどこまで話を聞いた?」

「うちら3年はどこかの女子高生が呼び出し食らったって。

それがだって事はこいつらには話した」

「2年も似たようなもんだZe」

「いや、こっちには人じゃなくてもモノの被害が在ったって話も聞いてる」

「1年は2・3年の話しに加え、被害は与えられる前に逃げ切った事、
教室の机にカッターの刃が仕掛けられていたこと、
ロッカーには買い直しが必要な道具がある事ぐらいですかね」

3年は柿枝、2年は虎鉄、唐澤、1年は辰羅川が話しをまとめた。

「全部本当です。呼び出しされた場所は体育館裏、人数は15・6人。

リーダーっぽい娘はカチューシャに長い髪の子だった」

「犬飼君の追っかけ隊隊長に似ていますね」「あいつか」

「名乗ってた名前は野球部の皆様を見守って
私が嫌でたまらない者達の合同隊だそうよ」


「HaN!!俺達を見守ってるんならがどんだけ頑張っているかも見てろっTe!!」
「同感だっちゃ虎鉄」「まったくその通り也」


「朝は僕らの練習を手伝って、放課後は裏の仕事をしてくれてとても助かっているよ。
それを知らないなんてまったく僕らを見ていない証拠だよ」


「そいつら馬鹿なのだ」「があああ」
「そのお姉ちゃん達馬鹿通りこして愚かだね」「(コクリ)」
は野球の教え方上手いしな。いないとこっちが困る」


……野球部はその団体の奴等に憤慨しているのに対し。

「部長、やっぱりを野球部から取り返しましょうよ!!」「そうです!!」
「いや、そう言うわけにも…」

……文芸部では違う論議が繰り広げられている。

。うちらにやって欲しい事って?」

唐澤先輩が話を趣旨にもどす。

「ん?どのくらい話が広がっているかの確認と」

「と?」

「作戦のお手伝い。野球部の人たちは武器」

「作戦?武器?」

「面白い事起こすって事ですよ」

私は虐められ慣れてる今まで5回位かな。

でも、どこでもすぐに終わっている。


さて、私を敵に回してどうなるか思い知らせてあげなくちゃ。








 
放課後の教室。作戦は始まった。




。どうした?文芸部もう行く?」

「ちょっと来て欲しいの」


はもじもじしながら聞いてきた。

その姿が可愛くて笑みが零れる。


「いいよ」

私はと共に教室を出る。

さん、ちょっといい?」

「ゴメンなさい。今は先約が入ってるんだ」

「大丈夫。草薙さんも承知の上だから。ね?」


その言葉に目を見開き、に目線を移す。


っごめんなさい!!でも、又虐められるのが怖くて、
に話した事があるから危害加えるつもりは無いって言ってるし、
大丈夫かなってっ…お…もって。ごめん」


は最後は泣き出してしまった。

そうか、勘違いしてるんだ。


。大丈夫、怒ってないよ。

だっては人に嫌われる怖さを知ってるんだもん。しょうがないさ」

私も、誰も近くに居なかったらこうしたかも知れない。

それに、この1週間ずっと離れていた私の責任でもある。

今日の事も隠そうとした。きっと凪達は知ってたんだ。

が参加していた事に、だから私に隠そうとしてたんだ。


「でも、私がのロッカーの番号と鍵の暗証番号を教えちゃったし…」


「うん。実を言うと今初めて気が付いた。にしか番号教えて無かったね」

もっと早く気付くべきだったね。

「そんな古臭い事してないで早くしてよ」

、先行ってて」

「でも」

「新井先輩待ってるよ。そこの子、案内して」

私は迎えの係りの子と歩いていく。




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