#07 部活後



私専用の入部試験が終わった後、
自主練の時間も終わりに近かったのでそのまま解散になり
私達マネージャーも片づけを終わらせ、更衣室に戻ってきた。

ちゃん試験お疲れ様でした」
「にしても―お前本当に無茶しすぎだぞ」
「3球同時ノックのは特に危険…かも」
「でも、あれ凄かったよね!!水天と迦楼羅って主将は言ってたけど」
「凄く見てて楽しかった!!」

「有難うございます。そう言ってもらえるとやりがいありますよ!」

何たって観客を喜ばせるための業だし。
まあホームランボール捕るためにも使うけど。
でも、あんまり使いすぎると腰も足も痛くなってしまうから
使った後にマッサージは欠かせない。

、お前何やってんだ?」

柿枝先輩は足やら腰やらを押している私を変に思ったのだろう。

「マッサージです。迦楼羅を使った後はツボ押ししないと体痛めちゃうんで、
今日は1回しかしませんでしたけど、一応やって置くんです」

「大変なんですね」

「そうでもないですよ。跳んでる時の無重力状態とか好きだし」

あの、重力からの開放感が大好きだ。ジェットコースターとかも小さい頃、
魁兄を酔わせた程付き合わせた事もある。

「そう言えば自己紹介の時もマッサージが趣味って言ってたな」

「意外ですか?」

「自分があまり知らない分野だしな」

「でも出来ると便利そうですわ」

「便利ですよ。運動しすぎてもマッサージしておくだけで随分楽になるし、
次の日の筋肉痛も和らぎます。やりましょうか?」

「あたしやって貰いたい!!」

「じゃあ桃坂先輩ベンチに横になってください」

桃坂はその言葉に従い、ベンチに横になる。

「何か肩こりとか気になる部位とかあったら言ってください」

「肩はやっぱ凝るなー。後、足腰が・・・」

「分かりました。肩こりに天柱(てんちゅう)と肩井(けんせい)、
足腰に大腸喩(だいちょうゆ)ですね」

そう言っては首の辺りを擦り、ある一点を揉む、
その次は肩を手の甲で押す。
その様子を見ながら凪は先程の単語が分からなかったようで聞いてきた。

ちゃんテンチュウとかケンセイとか
ダイチョウユっていうのはなんですか?」

「ツボの名前だよ。私のマッサージはツボ押しを基本にするからね。

天柱は首に、肩井は首と肩の中間、大腸喩は腰あたり、
背骨を中心にして左右にあるんだ」

「ツボ押しって痛いって聞いた…かも」

「中にはそういうのも沢山あるよ。ツボって神経の集まり押してる様なものだし」

「でも、あんまり痛く無いね。むしろ滅茶苦茶気持ちい〜」

「これは普通のマッサージに近い方法でしてますからね。
桃坂先輩位の軽い症状だったらコレ位のほうがいいです。
本当に効くやつだったらもっと痛くなりますよ」

「あたしはコレが良い〜」

どうやら気に入った様でかなりのんびりしている。

「でもこれにて終了。続きは又今度」

「え〜」

「もう結構な時間ですから」  

夜摩狐が掛け時計を指差す。時計の針はすでに7時を少し過ぎている。

「1人でやる時には耳たぶより少し上を押してみて下さい。
そこに痛い部分があったらそこがツボです。
そこを2,3分擦っているだけで肩こりはすいぶん解消されますよ。
後は米粒を使うともっと効果的です」





(注)マッサージを試したい時はこちらの1人でも出来る楽な
マッサージ方法をご利用ください。
天柱やら肩井やらはまだ作者が勉強不十分のため、やらない事をお勧めします。
これ以降出てくるツボに関しても同じです。
こんな名前のツボがあるんだな〜って位で留めて置いて下さい。

 BY作者



「へー」

もみじは関心しながら耳を揉み始める。

「じゃあ帰るぞー」

柿枝先輩のつるの一声で皆更衣室を後にした。

明日からはデスクワークか。…嫌な予感するなー。















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