#03 野球部入部2
そんなこんなで昼休み。又1年の主要野球部員&マネージャーが集まった。
がお昼は新井先輩と食べるって言ってくれて良かったわ。
「で?どういう経緯でそうなったんですか」
辰君呆れないでくれ。これは私の所為ではない!
「えーーと。昨日の言葉はすべて忘れてから聞いて欲しいんだけど…」
「とりあえず、さっさと話せ」
「しかし、昨日はやらないって行って今日は入るとは急に変わるな」
犬君とお猿君が話しを促す。
「簡単に話すと。昨日、檜の言ってた審判が下って、
私はまた野球もソフトもやる事を許された。
本当はもう少し立ってから野球部に入るか決めたかったんだけど、
うちの部活の部長と牛尾先輩に話し合って、ていうか
部長が買収されて私は兼部する事になったんだよ」
「審判って昔の黒蝶って言うのに関係があるんだよな。
その時何があったんだ?」
もみじはそのことが気になっていたようだ。
「2年の冬、雪が溶けてコンディション最悪の状態で練習していたの。
私が投げたボールが友達の頭にボールが当たっちゃってね。
怪我自体はたいした事なかったんだけど」
「だけどどうしたの?」
ウサギ君は興味心身で話を聞いている。
小さい子に絵本を読んでいるみたいだ。
「……目を覚ましたら、視線とか意識ははっきり
してるのに私の事が思い出せないらしくて、
それどころか自分の母親にまで『おばちゃん誰?』って聞いてきてさ…。
小学生低学年より上の記憶がなくなっちゃったの。
記憶喪失ってやつ」
「「「「?????!!!!」」」」
全員驚いた顔をしている。
確かに漫画とかでは良くあるけど現実には中々ないもんね。
「私は悔やんで悔やんで、願掛けと罪を償う意味でバットもボールも封じた。
その後は学校も部も辞めて実家に戻ってきて、
当たり前に在ったものがない生活を送ってたの」
皆何の言葉も発しない。お弁当を食べる手も止まっている。
「昨日、友達の子の過去の辛い話聞いて、私も過去の糸を解こうとして、
久しぶりにその友達にあったら」
「あったらどうだったの?…かも」
「あったら、巨大ハリセンでツッコミ入れられた」
「へ?」
真剣に話を聞いていた凪は裏がえった声で疑問符を投げかけた。
「まあ、記憶が大部分戻ってたんだね。
まったく昔と変わりないその子がそこにいたの」
「そりゃ良かったじゃねえか!!」
お猿君が祝福の言葉をいの一番に言ってくれた。
私はあんたに昨日攻撃までしたのに。
いい奴なのか馬鹿なのかの区別が付けがたい奴だ。
「そうだぜ!!よかったじゃねえか!」「本当に」「良かったっすね」
「そのお姉ちゃんもおめでとうだね」「(コクコク)」
もみじ、凪、子津君、ウサギ君に司馬君も次々に言葉をくれた。
それが嬉しくってしょうかない。
又泣きそうで俯くとポンと大きな男の手が頭に乗っかる。
上を見て見ると。
「犬君?」
「とりあえず、頑張ったな」
「有難う。皆」
十二支選んで良かったな。心からそう思えた。
「あー犬飼君ずるい!!僕もちゃんに触りたいー」
待てウサギ君!その発言は危ないぞ!!君はユタか!!??
私に突進してこようとするウサギ君を司馬君が止めてくれた。
有難う司馬くん!!
そうやって騒いでいるうちに昼休みの終わりを告げるチャイムがなった。
私お弁当半分も食べてないよ。
*
次の休み時間、私はのクラスにいた。
「と言うわけで、野球部のマネージャーする事になっちゃった」
「うーん。と一緒にいる時間が減るのは寂しいけど、しょうがないよね」
「大丈夫。火曜は部活顔見せるし、どうせこれからは
新井先輩と一緒にいるんだから。
会う時間も必然と減っただろうし丁度いいよ。
それに、私たちはそう簡単には絆が切れないよ」
だって、大切に思える友達だもん。
「そうだね」
はとても綺麗な笑顔をこちらに送ってくれた。
「じゃあ、羊のおじちゃんの所行かなくちゃだから」
「うん。バイバイ」
「失礼しマース。羊の…訂正、羊谷先生いますかー」
「おー。ココだココ」
職員室の奥の方の汚い机の前に羊のおじちゃんは座っていた。
片付けろよ。
「昨日の事は村中から聞いた。一歩前進だな」
「まあね。ソフト復帰は高校入ったばかりだし、もう1年は考える。
その間は野球部復活の手伝いしてあげる。
でも条件が1つ、私を練習に参加させて欲しいです」
「もちろんだ。そっちの方があいつらもいいだろう」
「で?どれからやればいい?」
「まずはコイツ、入部試験のデーターまとめとGW合宿の準備だな」
「1年は17人か。2・3年のデーターは?」
「こっちにあるが、あまり使えないデーターばかりでな」
「だったら一度全体で測り直したほうがいいわね」
パラパラとデータを見ながら提案を出す。
「ああ。合宿でやろうと考えている」
「内容は?」
「えーとこの辺に在る筈何だが、後でみせるわ」
……先にこの机を何とかするのが先ね。
データー1つ見つけるのにコレでは困ってしまう。
「もうチャイムが鳴ったから行け。
放課後に挨拶してもらうからな」
「はーい。了解しました羊谷監督」
次の授業の先生が職員室を出て行くのが見える。
やばいっ!!急がないと。
「ふう。あいつが入れば裏も表も任せられるな。助かる助かる」
あんた酷いですよ。
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