ドリーム小説

2



「"On hearing the sad news, the girl cried.でwhenを
使う文に直せ"これどうやるんですか?」
「on~ingは"〜すると・〜するとすぐに"の慣用句やね。
そやからon~ingをはずして、主語の前にwhenにすると?」
「When she heard the sad news, the girl cried.」
「正解どす」
「由乃さん、英語できるなんて凄いですね」

私は言ってることなんとなく分かっても文章は全然分からない。

「うちの旅館は海外の方も多くお泊りになるから覚える
必要があるだけどす」
「、共和政って何?執政官って何人?」
「古代ローマ前6世紀から始まった貴族中心の政治方法。
執政官は2人」
「東京裁判で永久戦犯になった総理大臣誰?」
「東条英機。ちなみに永久戦犯じゃなくてA級戦犯」

食堂の長机に広げられたプリント、ノート、参考書。
彼女らは書かれた文字を目で広い、分からない箇所を
隣近所で聞きあった。

「(物理の三鷹先生の宿題プリントって6枚だっけ?)」
「そうそう。あ、子津君こっちに古語辞書あったよ」
「ありがとうっす」
「タツ君この4問の微分教えて」
「辰羅川君、さんと同じ1年なんだよね。
勉強先取りしまくりだね〜」
「数学を解くのは嫌いじゃないです。
というかもう少し離れて下さい」

女子選抜の子達にからまれて照れてるのか
緊張してるのか、顔を赤くしている辰羅川。

「俺は今あり得ないモノを見ているんだ」
「だよな、あり得ねーよな。試合の後にベンキョー?」
「猿野、御柳、気持ちは分かるけど現実だぞ」
「あ、猿野君に由太郎君、華武の御柳君」

子津が3人に気づいた。
猿野と御柳はうそ臭い笑みを作っている。
そして2人の背後に業火が見えるのは目の錯覚だろうか。

「全国から選抜されたオンナノコにかこまれて
嬉しそうでちゅねー子津っちゅー?」
「昔は女より犬飼しか見てなかったっつーのに
成長したもんだな辰羅川」
「さ猿野君、別に僕らは誘われて一緒に勉強してるだけで」

子津は赤面しつつも弁明しているが、辰羅川は呆れた
調子で3人へ言葉を投げかける。

「御柳君もご自分が女性と遊べないからと私共に
八つ当たりするのはどうかと思いますよ」

「よーし御柳、ここはいっちょモミアゲ狩りだ」
「テメエの唯一の特徴刈り取ってやらあ」
「酷いこと実行しようとしない!そして何処から出したか
分からない超特大カッターは仕舞いなさい!!」
のツッコミ率が上がったわね」

琴美が呆れたとも驚いたとも、楽しそうとも形容できる
表情で言った。
比嘉は日本史のセンター試験問題集につっぷしながら
それを見る。
比嘉は数が少ない3年生。大会中と言えど受験勉強を
しなくてはいけない辛い立場だ。

「これが日常茶飯事か。疲れそうだ」

見てて楽しい。まったく息抜きには面白い。
しかし、当事者にはなりたくない。




「えっと、司馬君だったっけ?」
「(コクリ)」

災害のようなギャグに逃れている由太郎と司馬は
話すのは初めてなので名前を確認する。

「十二支と黒撰って英語の教科書一緒なんだけど
れっすん17まで訳してあったら見せてくれねえ?」
「(コクリ)」
「いいのか!?お前いい奴だな!」


由太郎は後ろでの返り討ちにあった猿野と御柳の
絶叫は気にしなかった。

司馬はが酷い怪我は絶対させないのを知っているので
同じように放っておいた。







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