24 「それでその男は大通り方面へ逃げていったと、ケータイ の写真はこっちのアドレスに送ってくれないか?」 パトカーで警察の人が来て、私は雪さんとその同級生 の人と一緒に事情を説明していた。 「それで、君とその子の名前と関係は?」 「神盟中3年の白雪静山です。ほら、ちゃん」 白雪に促され、も挨拶をした。 「●○小学校3年のです」 「この子は僕は同じ道場に通っている妹弟子です。 流石に今回のは怖かったみたいなので、少し 人見知り気味ですけど」 「そうだろうね…」 警察官は同情的な視線をに送った。 「親御さんに連絡したいけど、電話番号わかるかい?」 「×××−●●○○です」 はそう言うと、警官は車内電話の番号を押し始めた。 「あれって、師匠の番号じゃ」 「お義父さん今日キャンプから帰ってくるの。 お義母さんそれをお迎え行ってるから」 だから今家にいるのは魁兄かユタ。 そうしたらこの場が混乱するだけだから師匠の方がいい。 「お母さんお仕事が後1時間したら終わるから少し待ってて 欲しいそうだ。悪いけど、近くで交通事故が起きちゃった から僕ら行かなくちゃなんだけど」 「僕らが一緒にいますから大丈夫です」 白雪がそう言うと警官は頷いてパトカーを 次の現場へと走らせて行った。パトカーを見送った後、 は先ほど助けてくれた人を聞いた。 「雪さんあの赤い野球帽の人、何て名前?」 「大神照。僕の相棒だよ」 「あのね、お礼言いたいんだけど…」 もじもじ言うの頭を撫でて白雪は苦笑した。 「大丈夫、大丈夫。大神!ちゃんが話あるんだってさ」 ポンと背中を押されては一歩前に出た。 「あの、助けてくれてありがとうございました」 「そんなの気にしなくていいって。 BIGな男が女の子守るのは当然のことだ!!」 「BIG?」 は何でその単語を使うのか分からなくて首をかしげた。 「大神の口癖。でっかい男になるのが目標なんだってさ」 「十分大きいと思う」 私の身長が120cmちょっとくらいで、もっとずっと大きい。 守ってくれた背中はとても広い。 そしたらちっちっちと口を鳴らして人差し指を振った。 「背丈だけじゃなくて器もBIG!それが俺の目標なんだ。 さっきは良く逃げ切れたな。偉い偉い」 わしゃわしゃかき回すように頭を撫でられ心の中の ピンと張った緊張の線が緩まってしまいそうになる。 さっきまでピアノ線のようだったのに、今では木綿糸の ように柔らかくなってしまいそうだ。 「ふ……ひっく」 ランドセルの肩紐を強く握って、なんとか持ちこたえ ようとしても涙がポロポロと落ちてきてしまう。 それを見た大神はしゃがみ込んでの背中を擦った。 「うん怖かったよな。もう変な奴来ても追っ払ってやるからな」 大きな手は安心と暖かさをいっぱいに持っていて、泣いても 平気だと思うと止めなく透明な涙が落ちていった。 大神との出会いは、不幸中の幸いから 生まれたものだった。 NEXT