#17
『ト、トリプルプレー!!!7B学院一気に
三人のランナーを殺しました〜!!』
「一気に全滅させられるとは…しかも覇竹を
一発見極め?竜は早々地に落ちる気はなしって事ね」
しかもさっきのも138km/hだった。
「ぺッぺッくそまだ1回なのにもうユニフォームが
黒くなっちまった」
猿野は体を起こして口に入った砂利を吐き飛ばす。
「いや〜残念だね。当たりは良かったけど飛んだ
方向が悪かった。あの雀相手じゃね〜。
まーちょっと気合い空回りってとこかな?」
「空回りじゃなくて、狙ってたでしょ?剣菱さん」
「ん〜それはちゃんのご想像にお任せかな〜」
はぐらかされちゃった。
2回表は5番の影州から。
「十二支はあの鉄壁の守備を崩さぬ事には
得点は難しいな」
魁は真面目顔をままそう先ほどの回を評した。
「それはも前々から言ってたじゃんか。
まだ1回だしそのうちなんとかやってくれんだろ」
由太郎は楽天的とも言える感想を言って
次の打席を待った。
「三者三連続三振っとこの回は難なくクリアー。
監督、一応話だけはしときます?」
「そうするか。攻撃に入る前に全員集まれ!」
監督の一声にベンチ前にレギュラーは集まった。
「先ほど影洲さんの球の早さを測定したんですけど、
2回とも138km/hと同じ早さ。多種多様の球種と
同一速度で更に打ちにくくしている様です。
それに、先ほどのトリプルプレーは計算されたもの。
そう私は感じました」
「計算できるものっすかね?」
どこか信じ切れてない子津には言葉を繋げる。
「出来るのよ子津君。最後にお猿君に投げたシンカーで
詰まらせればまず遠くには飛ばない。
守備力からみてショートかサードに落とせばまず
間違いなくホームでは絶対ウサギ君を刺せたよ。
それから猪里先輩とお猿君は時間があれば良し。
あの互いに認め合うプレーならではのものよ」
「では打開策はどうしますか?」
辰羅川の問いかけには頭に手をやって
考えた後、ゴメンと言った。
「…もう1イブニングス待って。これは私の
推測でしかないから考えがまとまり切れてないの」
「わかった。この回はいつも通りで行こう」
牛尾がそう決めて、皆は一様に頷いた。
そして、1番に打席に入ったのは4番の牛尾は
初球でツイスト打法を使って1塁へと足を進めた。
「138km/h、変わらないね」
それから、5番虎鉄、6番獅子川も続いて
ノーアウト満塁。
「どれも138km/hだけど、ノーアウトで
満塁にさせるものかしら?」
このまま先制できるか?
しかし、7番の司馬は三振に倒れた。
「(ゴメンネ)」
「ううん、ご苦労様」
本当にすまなさそうにする司馬にポンと
軽く肩を叩く。
2回裏1アウト満塁。
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