#5
今日、2つの会場で高校野球予選埼玉準決勝が始まる。
王将対華武 // セブンブリッジ対十二支
特に20年ぶりとなる十二支の準決勝は予選開始時では
予想外のカードとなった。
「埼玉2強がなんだってんだ!十二支の方がもっと強いぞ!」
「このまま勝って決勝まで突き進め――!!」
「凄い、とうとう準決勝だよ!」
「すごいよ〜あのNO2セブンブリッジとだなんて」
さすがに準決勝ともなると周りの嬉しさも期待も
磨きがかかっていると実感する。
「今はこの試合の勝利だけを考えます!!
存分に暴れてきなさいな!!」
「「「「「オオッ!!」」」」」」」
の活を聞くのが久々な気さえしてしまう。
それだけに、帰ってきた声は存分に張りあがったものだった。
両校が整列を終えて最初のアナウンスが入った。
『埼玉予選も遂に残るは4校となりました!
これより注目の準決勝戦!!
県立十二支高校と私立セブンブリッジ学院
の試合がいよいよ始まります!!
1塁側に陣を構えるのは古豪十二支高校。
なんと20年ぶりの準決勝進出です!』
「東蘭風監督本日はこの若輩者にひとつ胸をお貸し下さいよ」
羊谷監督がセブンブリッジの東蘭風監督と向かい合う。
自分から若輩者と言うあたりになにか含みがあるような気
がするのは私だけだろうか。
『迎え撃つは3塁側セブンブリッジ学院!
創部3年にして埼玉の雄にまで上り詰めようと
している驚異の新設校です!!』
「ホッホッワシの半分も生きよらんひよっ子には
この城郭まだまだ引けはとらんぞい」
華武校の菖蒲監督は年齢不詳の為、東蘭風監督の年齢の
半分以下かどうかわかりませんけどね。
「黄金時代以来か。知ってたけどなんか実感湧かないわ」
一通りの用意を終えてと凪はベンチに座っている。
「そりゃそうですよちゃん。
20年前なんて私たち生まれてすらいませんよ」
クスクスとおかしそうに笑う凪の傍らでは
頬を引っ掻きながら反論を帰した。
「そりゃそうなんだけどさ、準決勝って言われるよりも
『ようやくセブンブリッジと対決かー』って気持ちの方
が大きい訳よ」
何だかんだで黒撰・華武・セブンブリッジの3校は
敵同士とかの範疇超えての付き合いになってるから
私にとっては意味合いが深いのよね。
『さあ間もなくプレーボールです!!』
オーダー表
十二支 セブンブリッジ
1番センター兎丸 サード霧咲
2番セカンド猪里 ショート王
3番サード猿野 キャッチャー中宮(紅)
4番ライト牛尾 ファースト鳥居
5番ファースト虎鉄 ピッチャー中宮(影)
6番レフト獅子川 センター空環
7番ショート司馬 ライト三葉
8番キャッチャー辰羅川 セカンド富豪
9番ピッチャー犬飼 レフト烽火
以上。
「互いに礼!!」
「「「「「「お願いしまーす!!!」」」」」」
試合開始。
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