#05 登校






散歩中犬飼君と話せて結構すっきり登校出来た私は何時もより早く学校に着いた。

随分グラウンドが静かだが気にしないでおこう。

ガラ。

教室の扉を開けたら、何時もより人が多い。


「おはよー」「はよー」「はよー
「おはよっす」「おはようございます。ちゃん」

「おはよ。あれ凪に子津君今日は朝錬は?」


凪や子津君は野球部で何時もはもっと遅い。


「今日は職員会議で早かったんです」

「なるほど。だから運動部連中がこんな沢山いるんだ」

うん。謎解決。

「そういえば、昨日は大変でしたね」

「うわ、やっぱ知ってる?」

「このクラスの人は大体は…」

「いえ、もう学校中に広まってるっす」



マジ?
―。昨日紐なしバンジーしたってホント?」
「え?私は中国雑技団の真似事したって聞いたよ」
「あたしもそう聞いたー」


おい待って、昨日の今日のことなのに何故こんなに?


「微妙に皆当たってるっすね」

「あははは……」


もう笑うしかない!!もう自棄だ!!


「文芸部部長VS野球部主将の争奪戦があったってゆうのも聞いたよ」

「はぁ?!」


……まあ、してたと言えばしてたのかな?聞くだけだと随分無茶苦茶だよ自分。


。気を付けた方がいいよ。ファンの人達は過激だから」

「えっ?!主将の方はともかく部長にファンがいたの?!」

「いるよー数は10人くらいで牛尾先輩と比べると少ないけど」

……意外。確かに顔は良いかもしれないけど、
性格も優しくて面白い良い先輩だと思う。

だが!!一般人があれに耐えられるのか?
あの仮●ライ●―やら●●戦隊●●レンジャーとか語らせたら
1時間は帰れない事を覚悟しなくちゃいけないほどの
特撮マニアのあの石坂部長にファン!!
ああ。それを見たくないから文芸部に入らないのか?うんきっとそうだ。

勝手にその事は自己完結させた。でも……。





「世の中不思議でいっぱいだね」

「何気に酷いっすね」 「っていうか間違いなくちゃんもその中の1人でしょ」

凪の隣の席の木村ちゃんよ。そうかもしれないけどさ、
クラス一同で頷いて賛同しないでよ!!

ああ!先生まで!!いつの間に来てたんだ??!!

「なんで私の事になると皆こんなに息が合うのよ」

さんが分かりやすいからだと思うっす」

子津君が何気に失礼だ!!またクラス一同頷いている。

……ちょっと寂しいかも。









只今午前11時、4時間目の授業中。科目は苦手でも得意でもない数学。

この教師は教え方が下手で、40人のクラス中ちゃんと
授業を受けているのは半分以下のように見受けられる。

実際今5人の人が夢の中。私も眠くて仕方がない。

私は睡魔と闘いながら黒板の内容をノートに書き写すだけのマシンになっていく。

うつらうつらと船をこぎ始めてきた時。

ブーブーブー。

私のケータイがメールの着信を告げる。
バイブ設定にしてあるから教師にはバレていない。

誰からだ?スカートのポケットからそっと
ケータイを取り出して、送信者を確かめた。

だ、どうしたんだろうと思いながらメールを開く。





 宛 

 ゴメン(><;)!!今日、新井先輩と一緒にご飯食べる事になっちゃった。



 

あらま。顔の筋肉が緩む。

新井先輩は文芸部の先輩でが片思い中の人だ。

未だ会ってから2週間ちょいだが、両思いなのは傍目からみても分かっていた。

コレで付き合うことになるかもな。読み終わって、返信のボタンを押す。





宛 

 いいよ〜。やったじゃん!!私は気にしなくていいよ。楽しんできな(≧∀≦)b



 

送信完了っと。報告受けるのが楽しみだな〜。

キーーン コーーン カーーン コーーン。

ちょうど授業の終了と昼休み開始の合図が鳴った。

「え〜明日は〜20ページから始めます」

「起立。令」

先生の言葉を切るかのように号令がかかった。

何人かは待ってましたというように購買部の方向に走っていく。

「さて、どうしようかな」

「どうしたんですかちゃん」

斜め後ろの凪が声を掛けてくれた。

「あー。今日1人で食べなくちゃならなくなってね。
どうしようかなーって思ってさ」

「でしたら是非ご一緒しませんか?」

凪が嬉しい申し出を出してくれた。ありがたい。

「いいの?だったらお願いするわ」

「ええ。屋上で待ち合わせなのでいきましょう」

「うん」

良かったー。1人でご飯って寂しかったんだよねー。

お弁当を持ち、私たちは教室を出た。












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