「…ってなわけでエジプト文明はナイル川を利用して農耕したり、物を運んだりして発展したから
『ナイルのたまもの』って呼ばれてるのよ」
は由太郎の部屋で世界史の教科書とノートを開いて勉強を教えている。
「へー。じゃあさ、ひったいと人ってのはどんな人なんだ?」
由太郎はの説明で納得して次の質問をする。
「ヒッタイト人は鉄を始めて武器にして戦ったと云われている人達だよ。
それまでは青銅が主だったから強さは歴然。あっという間に強国へと成長したの」
「凄いんだなひったいと人って」
由太郎は絵本を読んでクライマックスの場面でウキウキしている子供のようにを見る。
「そうだね。
鉄はヒッタイトが現れるまでは『天の金属』って云って、
隕石からしか採れないと思われていた希少なものだったんだ」
「隕石から?」
隕石から鉄が採れる事を始めて聞いたようで、クエッションマークが頭の中を飛び交う。
「そうだよ。さあ次は数学行ってみよう!!」
このまま話していると長くなりそうなので次の問題に移る事にしたようだ。
世界史の教科書とノートを避けて数学の問題集を机に広げる。
「えー。俺数学嫌い〜〜」
その単語を聞いただけで由太郎はやる気を無くしたように机に顎をつけてだれる。
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。明日からテストだよ?!
40点以下は追試なんだから頑張りなって。部活の人に迷惑掛けたくないでしょ」
その前にお義父さんの鉄拳が振ってくるだろうが。
「う〜〜分かったよ〜〜」
しぶしぶといった風に問題集に手をつけるが、進まない。
その様子をみてはため息を吐く。
「テストで追試なかったら部活がどっちとも休みの日に遊びに行く?」
「ホントかそれ!!」
しぶしぶシャーペンを握る手に力が入る。
その言葉を聞いて俄然やる気をだした由太郎は悪戦苦闘しながら
に分からない所を教えて貰って勉強を進めた。
結果は、すべて50点以上を取れていた。
中でも世界史は80点を取って両親と魁を驚かせた。
「由太郎、今回は頑張ったようだな」
いつもであれば30点以下が2,3はある中で、この結果は非常に喜ばしかった。
「えへへへ。なんたって賞品が良いからな!!」
「賞品?」
「うん!!兄ちゃん、次は部活はいつ休みになるんだ?」
いつも3人だからこそ、と2人っきり。それが待ち遠しいんだ。
End