暇人




文芸部の活動は、月1の部誌や文化祭本の作成と報道部のコラム執筆。
その他状況に応じて活動を増やすという、他の部活から見れば暇な部類
に入るものである。
それ故、部活動に関係ない話が飛び交うことも日常茶飯事だ。





「いきなり心理テースト!!
四字熟語を2つ言ってみよー!」

「お、いいね。
時々やりたくなるよなー心理テストって。
俺は順風満帆と右往左往」

外所の話題に真っ先に食いついたのは小野関。
珍しくも放課後の活動に参加しているので、
部員全員を巻き込んだ話題が自然と多くなる。


「んーなら起死回生と首尾一貫」
「心機一転に日進月歩にしとこっか。下重先輩は?」

次に伊藤が答え、唐澤に渡り、下重に回す。

「ちょっと難しいのにしとこうかしら。
じゃあ磨斧作針(マフサクシン)に竹頭木屑(チクトウボクセツ)。
新井と石坂は?」


磨斧作針
意味:どんな難しいことでも忍耐強く努力すれば、
必ず成功するという意味。

竹頭木屑
意味:竹の切れはし、木のけずり屑のように小さなつまらぬも
のでも、何かの役に立つことがあるということ。

「俺難しいのは知らねえよ。猪突猛進と意気揚々。石坂は?」
「ならこれはどうだ?
和風細雨(ワフウサイウ)に勇往邁進(ユウオウマイシン)」

和風細雨
意味:穏やかに吹く風と、静かにそぼ降る雨。人の過ちや欠点を改める
のに柔和な態度、方法でのぞむことのたとえ。

勇往邁進
意味:困難をものともしないで、ひたすら突き進むこと。

「盛り上がってくるね。は?」

「えっと、有言実行と唯一無二で」
「じゃあ私は自業自得に波乱万丈」

「よし、では答え発表!!
1つ目は人生観で2つ目が恋愛観だよー!
ちなみに私は天真爛漫と一期一会でした」

「俺の恋愛観って右往左往!?」
「似合いまくりだろ。俺は2つともまあ悪くないな。
つーか下重先輩の竹頭木屑が悪女っぽいな。
流石十二支高校の小野小町。
男の純情を竹の切れ端扱いですか」
「、伊藤に制裁のフルコース」
「はーい。伊藤先輩、往復ビンタとメガネ着用3日間どっちがいい?」
「どっちも嫌だ!すみませんでした!!」

伊藤は本気で顔を真っ青にして平謝りする。


「じゃあもうイッコ。
あなたは今、一人でくつろぎながらテレビを観ていました。 
すると突然テレビがザーッと壊れて映らなくなりました。 
その時どうしますか? 」

外所がそう質問すると、一瞬で答えを出す者と悩む者の二手に
分かれた。

「「「「叩く」」」」

口をそろえて答えたのは小野関、唐澤、下重、。

「俺はまず故障の原因探すかな。接触悪かったり部品交換くらい
なら自分でできるし」
新井はあごに手をあてて考えた末、そう答えた。

「まず説明書探す。原因不明なら新しいのを次の日に買う」

伊藤も一応といった雰囲気で返答する。

「調子悪くなったなら少しほっておく。
んでまだ調子悪いようなら修理に出すか買い換えるかする」
「私も部長と同意見かな」

「うーん、楽しい答えで嬉しい限り!!
この心理テストの答えが示すのは
“突然別れ話を告げられた時の自分の行動”でした!!」

「ちなみに外所は?」

石坂がそう聞くと、外所は即座に答えた。

「勿論叩くよ」

文芸部は女性の方が攻撃的のようである。





end