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名言シリーズ 屑桐 「“生きるとは呼吸することではない。行動することだ。" ルソーが言った言葉です。私はこれに諸手を上げて賛成しますよ」 は珍しく話相手である俺を見ないで空を見上げながらそう言った。 ただの独り言のような言葉は深い言葉に思えた。 「そうだな。ただ生きているだけの人生ほど不幸なことはないだろうな」 のうのうと赤ん坊のように何も知らずにただただ呼吸して生きるだけ。 俺だったら死んでもごめんだな。 「屑桐さん。私は進みたいんです」 いつもと変わらない凛として聞きやすい声。 空気中に溶け込むようにその声は当たりに広がる。 「ちょっと立ち止まることがあっても、 また歩いたり走ったり転んだりつまづいたり。 たった15年の生でもいっぱい色んな事があって 色んな人に会いました。色んな人にさよならを言いました」 その中にはもう会う事のない人もいる。 「無理とか駄目って言われても進みたい。 いろんな障害があるけど、頑張りたいです」 「……辛くなったら俺に愚痴を言えばいい。 その位はしてやれる。休憩も必要だと言う事を忘れるな」 「……ありがとうございます。屑桐さんも私に愚痴言っていいですよ」 ある日の昼下がり、との偶然の道端での遭遇と 偶然生まれた会話は暖かい日差しと同じように気持ちがいいものだった。 END |
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