名言シリーズ(鹿目Ver)


「“エゴイズムでない人間は、精子の段階で消滅する”」


「なんなのだそれは?」


鹿目は訝しそうに自分の後ろにいるを首だけ振り返って見る。


見る人が見れば鹿目はご機嫌ななめと一目で分かってしまう。



「別役実という劇作家で童話作家が言った名言です」


、何でそれを今言う必要があるのだ?」


「ん〜。エゴイズムとは利己主義。つまり自分の思う通りに

物事を進める事です。度合いはありますけど、私はそれが

悪いとは思いません」


「……別にあいつらの言うことなんて気にしてないのだ。

僕は僕だから僕の思う通りにするだけなのだ」


別に、今更1年に嫌味を言われようが何も構いはしない。


「一応言いたかったんです。それが私で私も私の

思ったように動くししゃべるだけです」


そう言って、は柿枝に呼ばれて鹿目から離れて行った。


鹿目が小さく。


「ありがとうなのだ」

と、感謝を述べたのはの耳に届いてはいないはずだ。





それでもが隣で歩きながらクスリと


笑ったのを柿枝は目撃していた。





END