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名言シリーズ 牛尾 「“明日、なにをすべきか分からない人は不幸である”」 な何気なく本で呼んだ言葉を使いたくなった。 「ロシアの作家、ゴーリキーの言葉だったかな?それは」 「ひぇ!」 牛尾が部費ノートにレシートを貼るの頬に ひんやり冷たい缶ジュースをあてた。 はそれに驚いて小さな奇声を発した。 「う、牛尾先輩!」 「マネのお仕事ご苦労様。ちょっと休憩するといいよ」 牛尾はに労いの言葉を送って、持っている缶ジュース をに手渡した。 「ありがとうございます」 「どういたしまして。にしても急にどうしたんだい?」 牛尾はの隣に座って先程の格言の真意を聞いてきた。 「いや、明日何をすべきか分からないのが不幸なら、 私はとても幸せなんだろうなって思ったんです」 プルタブを開け、はジュースを一口飲んだ。 渡されたのはスポーツドリンクだった。 「明日も明後日もまず第一に野球がきて、その次は文芸部の ノルマこなして、勉強だったり友達と遊んだり色んなしたい事があって、 疲れるとかはあってもそれよりも楽しくて、うん。 やっぱり私は幸せです」 したい事が出来て、時間が足らないと思える位したい事があって、 暇なんて言えない。毎日が充実してる。 はそう思って自然と微笑んでしまう。 「それはいい事だ。僕も、幸せだよ」 野球ができて、仲間がいて、愛しい人と何気ない二人きりの会話 ができて、神に感謝ぜずにはいられないくらい。 牛尾はチョーカーのロザリオに触れてくすりと微笑んだ。 「さて!休憩終わり!!これが終わったらお猿君の特訓ですね」 「ああ。彼はまだまだ伸び代があるから鍛えがいがあるよ」 お願いだから、この日々を失わせないで。 END |
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