15.気が付けば何時も振り回されてる。全く、君には敵わない。







「じゃぁもう1回いくぜ」


ヒュッ

2つのサイコロが宙を飛び、重力に負けて落ちてくると
御柳の手の甲に収まった。


「どーっちだ?」


は食い入るように御柳の手の甲に収まっているはずのサイコロをみつめる。


「偶数で丁!!」


勢い良く手に汗握って答える


「残念、1−4で奇数。半でした」


の反応を楽しむように御柳は笑って手の甲に乗っかる
サイコロをみせる。


「うっそ〜これで4連続でハズレだよ!?御柳君ズルしてない?」


幼く頬を膨らませて抗議するは、御柳から見れば、怒っているようには
見えず、ただ、可愛いものにしか見えない。


「してないしてない。しなくても相手なら勝てるしな」

「うわっ!貶された!もう1回挑戦ね」

「はいはい」


普段の御柳からは考えられない程の優しい笑み。

を、壊さぬよう、優しくふんわりくるんいるかのようだ。

「そういえば、御柳君部活行かなくてもいいの?
またお兄ちゃんに叱られるよ?」


あっ、と思いだしたように顔色を変える


「平気 平気。そう簡単にバレ「るからな御柳」


背後から低い男の声、それに怒気が含まれているのに気付かない
ものはそうはいないだろう。


「あ、無涯お兄ちゃん」

、洗濯物を干しに行ってから中々帰って来ないと
思ったらこんな事してたのか」

「ごめんなさーい」

「く、屑桐さん、これには海どころか宇宙の彼方よりも
深い訳がありまして……」


サボりがバレて冷や汗をかく御柳。


「問答無用だ!!監督の軍配だけで済むとは思うなよ。
もマネージャー業に戻れ。それに御柳には近づくなと言っただろう」


御柳が逃げないように首根っこを掴みながら自分の妹の
お叱りタイムに入る無涯。


「だって、御柳君と一緒にいるの楽しいんだもん」

怒っている兄にも関係なく、ただ、素直な気持ちを言葉にする






そんな事を隠さずに言ってくれる君だから俺も側に居たくなる。


自分がに振り回されてる自覚もある。


それでもいいと思う自分がいる自覚もある。


だから、君には敵わない。



「屑桐さん、やっぱを俺に下さいよ」

「俺を越える奴でなければとの交際は認めん!!」


あんた、の親父かよ
……最初の砦から強敵だ。でも……。


「諦めませんから」


あのいつも砂糖菓子のような笑顔をこの手に抱きたいから。
















「ま゛だ、御柳、ちゃんにち゛ょっかい出して走らされ゛てリてング」


「ミヤは馬鹿だからね└(^∀^)┘」


「馬鹿は馬鹿でもちゃん馬鹿?」


こんな埼玉の王者、華武野球部のほのぼのとした日常。

ここでは、どんなに強くても惚れた女には滅法弱いのが良く分かる。

平和な、優しくて暖かい日々。
















++++コメント+++++
6666番獲得のるな様のリクエストで御柳夢でした。
作者が兄弟設定大好き人間なのでこれからもあらゆるキャラの兄弟設定夢が
出てくるでしょう。今回はきっとシスコンだと思って止まない屑桐さんの
妹になってもらいました。障害が大きい程、御柳は燃えると思うんですよね。
御柳から賭博教えて貰うヒロインさん。ほのぼのしてる子は初めてかもしれません。
こんなんで良かったらるな様お持ち帰りしてください。

BY水樹 志保