14.たまには良いと思うよ、こんな時も。
「なんの因果があるのだろう……」
嘆息を漏らし、オーダーしたジュースに口をつける。
その原因とは?
「御柳!!なんでお前がここにいる!!」
「それはこっちの台詞だ馬鹿犬!!俺はがいればそれでいいんだよ!!」
「フハハハ!まだそんな所でくすぶっていたか牛尾御門!!」
「その言葉そのままそっくり君に返すよ屑桐無涯!!」
「さんこれ食べないング?」「の不機嫌顔ゲッチュ(>∀<)b」
「ちょっと!僕等のちゃんに手出さないでよね!!」
「ちゃん困ってるっちゃ!!」
「、今度一緒に海見にいかねえか?」
「何デートに誘ってんDa!海賊野郎Ga!!」
地獄ロード終了と第1回戦の激励会を題に外食に来たら何故か部活帰りの華武と鉢合わせ。
両監督合意の元、共に夕食のテーブルを囲む事になったのだ。
「若い者は元気ですなぁ」
「ホホホ。そうでなくば完全勝利はありえない故」
監督等は争いを止める気は無し。どちらかと言うと楽しんでいる。
「だからって……私を挟んで怒鳴り合いは止めてくれないかな?」
そう、右に十二支、左に華武とを境に綺麗に別れている。
耳元で騒がれて気持ちが良いはずが無い。
「さん大変そうっすね」
「俺等じゃあの人達止められないからね……」
良い人代表子津と墨蓮は何気に気が合っている。
あの中に入れず、隅で大人しくしているしか出来ないめっちゃ哀れな子達。
「どうして店の方からクレームが来ないのでしょうか?」
犬飼と御柳を止めるのを諦めた辰羅川がもっともな疑問を出す。
「今ここ貸切らしいぞ」
猿野がそれに答える。それに説明をくわえる鹿目。
「ここは菖蒲監督の知り合いが経営していると今話していたのだ」
完全無法地帯決定。
「いい加減にせんか!!!」
スパシン!!
と蛇神の卒塔婆がに張り付く御柳とそれに対抗してまとわりつく兎丸、
犬飼の頭に炸裂した。他の者もよりも先に蛇神がキレた事に驚く。
「主等は殿の変化に気づかぬのか!!
先ほどから俯いているではないか!!殿、大丈夫か?」
説教をくれた後にが体調を崩したのかと心配になり、
膝をついて目線を合わせる蛇神。
「うにゅ〜蛇神しぇんぱ〜いvv」
ギュッと高さが丁度よくなった蛇神に寄り、
首に腕を巻きつけ……つまり抱きついた。
「「「「何イィィィィ!!!????」」」」
思わぬ展開に絶叫する十二支、華武の面々。
「なッど、どうした殿?!」
しかし、一番驚いたのは抱き付かれた張本人である蛇神。
蛇神が慌てているなど、天地がひっくり返っても見れない光景だと思っていた。
「にゃんか体熱いしフワフワするし、変な感じ〜」
にへへといつもとは全く逆のしまり無い笑い。
それにも関わらずそれも可愛いと思ってしまう野球部員達。
恋は盲目とは良く言ったものだ。
「蛇神!!うッらやましいましいじゃねーかコンチクショー!!」
「蛇神君!!それは仏教の道に反さないのかい!?」
非難轟々だが、そんな事は気にしてられない蛇神。
女性にこんな風に抱き付かれたのは初めてで固まってしまっている。
「さん、何があったんすか!?」
蛇神に非難を飛ばすより先にの異変をなんとかしようと近づく子津。
「子津君もぎゅ〜〜v」
ガバっと今度は子津へと抱き付く。それの反動で体勢を崩して、座りこむ子津。
「さんどうしちゃったんすか??!!」
疑問は飛び交うが、なにより片思い相手に抱き付かれるのは嬉しさで一杯になる。
他の人間が睨んでいるのも気にならないほどに。
「あ、こいつ俺の頼んだ酒飲みやがった」
未谷はの席に置いてあるコップからアルコール独特の魅惑じみたニオイが
残っているのを嗅ぎ取った。
「コレが原因か。は酒に弱い故」
酒1杯でここまで酔えれば弱い部類に確実に仲間入りだ。
「監督!落ち着いてる場合じゃないで「こんどは墨蓮君〜v」
「って、さん!?」
子津と同じように顔を真っ赤にする墨蓮。
恥ずかしいながらも嬉しそうなのも一緒。
「つまり、今ちゃんの近くに行けば抱きついてくれるって事だね。
じゃあ早速、ちゃ〜ん僕も〜」
チャンスとばかりに兎丸が無邪気を装いへと飛びつく。
「ウサギ君もギュ〜〜」
「えへへ///」
大成功!!だが。
「次は牛尾しぇんぱいと屑桐しゃん同時〜v」
すぐに次のターゲットへと向ってしまった。
「君、出来れば僕だけに抱き付いて欲しいね」「それはこっちの台詞だ!!」
ここでも喧嘩しないと気が済まない2人。
「〜〜v」
反対に自ら抱きつく御柳。
「御柳君な〜に?」
嫌がらないでいつもとは違う子供じみたほわほわ笑顔。
これでこの男が気を起さない訳が無い。
「このままお持ち帰「危ないング!!!」「ミヤ離れる気!!(`Д´#)」
ドカアァ
と華武2年コンビのダブル足技炸裂!!1番の危険は回避された。
「あ〜朱牡丹しゃんに久芒しゃんv」
抱きッ!!また2人同時に腕を回して張り付こうとする。
「、いい加減にしとけ!」
ひょいとの脇に腕を通して持ち上げたのは犬飼。
さすがに惚れた女があちらこちらの男に抱きつくのを見ていられなくなったらしい。
行動は起したものの、この先どうすれば良いのか、何時酒が抜けるのかも分からない。
「馬鹿犬!!酔ってる奴を急に持ち上げるな!!おーい?大丈夫か?!」
猿野がそれを見て駆けつけ、をゆっくり下ろしてイスに座らせる。
「きゅ〜〜」
そうやら動き回って酒のまわりも早くなり、気分が悪くなってしまったようだ。
「酔ってると目回しやすいんだからあんま動くなよ。司馬、悪ィが水貰ってきてくれ」
コクリと頷いて急いで部屋を出る司馬。
「ちゃん、平気とね?冷たい手ぬぐいあるからそれで冷やすと良いっちゃ」
濡らした手ぬぐいを差し出す猪里。
「すみましぇん」
手ぬぐいの丁度良い冷たさを快適に感じる。
「猿野君、随分詳しいんすね」
「俺のオフクロも酒に弱いんだよ。酒に弱い奴は少しすると
治るか寝るかのどっちかなんだが、はどっちなんだ?」
そこに司馬が水が注がれたコップを持って帰ってきた。
「(さん、平気?)」
「司馬君………眠い」
コテンと司馬の胸に頭を預け、静かな寝息をたて始める。
「//////」
「寝る方だったすね」
「ある意味危険だがな」
「抱き着いて貰えなかった……」「オレもだZe」
落ち込む帥仙と虎鉄。
「意外なの弱点を見つけてしまったが、コレもまた余興、余興」
「たまにゃあこういうのも良いだろう」
この事態は大人2人である監督達によって故意に作られたのではないか
とかんぐりを入れたくなる。
なんとか場の収拾も付き、全員が。
『と酒飲むのは2人きりの時にしよう』
と頭にインプットして、皆それぞれが帰路に付いた。
ついでには羊谷が送って帰りました。
次の日
「私、昨日何したっけ?華武の人達と夕食食べたのは覚えてるんだけど……」
2日酔いも無く、爽快な朝を向えたは、昨日の出来事をまったく覚えていなかった。
部活に出た時、顔が赤いのが何人もいた事をここに記して置く。
++コメント++
リクエストのボツ作品載せちゃいました。