8.寒い日だから。手を繋いでも良いですか?(4321獲得秀兎様のリクエスト)
「大河、手繋ぎたい」
一言、いつもはそんな可愛い事を言葉にするような奴じゃない俺の彼女。
は口数も少なく、よほどの事がなければ俺を苗字呼び出し、
甘い言葉を言ってもそっけなくされるだけ。
を心が冷たい奴だというけれど、そうじゃないと分かるのはこういう素朴な
愛の表現を求めてくれるからだ。
「HaHa〜N。、そんなの構わないSa」
キュっと握り締めるその手は冷え切っている。
「大河は暖かいな」
私とは大違いだ。
「さっきまで部活してたんだから当たり前だRo?」
「ううん。手だけじゃない。私は大河といてくれるだけで、暖かくなれる。
私みたいな冬のように寒くて氷のように冷たい女でも一緒にいてくれる」
喋る事が苦手で、いつも隅っこでごく少数の人間としか関わらなかった私。
話す事で、人に悪口を言われるのが怖かった。
何も知らないと呆れられるのが怖かった。
その中で、私を好きだと言ってくれて、温もりが欲しいときに与えてくれる
大河は、本当に感謝でいっぱいなんだ。
友達の中には、『虎鉄君は浮気するから止めた方が良いよ』とか
言って忠告してくれるけど、私が大河が大切なんだ。
自分から手放したくはない。
「、勘違いしてんじゃねーKa?」
「え?」
「俺は、が冷たいとは思えNee。は友達は少ないかもしれねーけど、
その友達を本当に大切に接してるShi、自分の責任は最後までやる熱意もあるじゃねーKa。
を冷たいなんていう奴は見る目がねーYo。俺は、の春を目前に控えて、
氷をゆっくり溶かす優しい光見たいな所に惚れたんDa」
俺がを手放す事はない。
私が大河を手放す事はない。
彼と彼女は、正反対だけど、似ている。ループしている存在。
お互いが離そうとしない手が、それを象徴しているかのようだ。
心が寒いと、暖かい手を求めた少女。
ささやかな光と温もりを求めた少年。
2人の関係は始まったばかり。
++++コメント+++++
私なりに甘くしようと頑張りました。
虎鉄とはお互い支えあって、寄り掛かってるのとはちょっと違う。
そんな雰囲気を作りたかったです。
リクエストしてくれた美沙季様、こんなんで良かったらお持ち帰りしてください。
BY 水樹