2別れ際の言ったのは「さよなら」じゃなくて「また明日」







広い大海原しかない光景。

世界中で最も危険な海、グランドラインにしては珍しい
穏やかな海だ。

グランドラインにも多くの職業を持った奴が住んでいる。

海賊も海軍も国王も医者も商人も大工も百姓も教師も。

そんな中にある若き凄腕情報屋がいる。

どんな海原の中でも、どんな国でも、どんな嵐の中でも、
このグランドラインの中にいれば必ず会える多くの情報を持つ者。


小さい船に乗っているエースは顔にかぶせていた帽子をとって
荷物の中からおもちゃのような笛を取り出す。

それを口に運んで息をいれたと同時に強い風が吹いて視界を悪くした。

目にゴミが入らないようにと目をつぶる。

目を開くと。


「毎度〜。グランドラインの情報屋『 』の です。本日の御用件は?」


いつものように、1つの音のならない笛を吹くと現れる謎の情報屋

中世的な顔立ちが美しいが、男か女かも判りはしない。


しかし、集めている情報は信頼性が高く、その辺のちんまい海賊や海軍どころか、
海軍幹部の人間や白髭にまで御用達の凄腕だ。


「いつものやつの新しい情報が欲しいんだが、あるか?」

「黒髭なら3日前にジャヤで確認されたっきり、姿を現してませんね。
それと海軍会議に黒髭の仲間らしき男が乗り込んで黒髭をクロコダイルの
後釜に推薦しました」


3日前か、行って見るだけ行くか。


「そうかい。じゃあ代金はいつもの方法で」

「はい。明日には新しい情報を仕入れておきますよ。それではまた明日」


そう言っていつもと同じように瞬時に姿を消して去って行く。


「また明日か」


はどんな中でも客に会う。

人影も鳥もいない海でどんな孤独に襲われようとも、
は来る。

だから、明日が楽しみだ。





END