1思えばそれが始まりだった。

凪ver






「見つかりませんねー」

高校の入学式当日。私は大きく張られている白い紙を見上げていました。

1つ1つ名前をたどって自分の名を探していたんですけど、中々見つからなかったんです。


「おっと、あったあった。1−Eか」


隣に立っている子は見つかったようですね。何で私のは見つからないんでしょうか。

どうしようかと心配になっていると、ちょんちょんと肩を叩かれました。


「ねぇ、見つからないの?」


不意に話し掛けられそちらを向くと、髪の毛を後ろに1つに束ねた子。

可愛い子だと素直に思える愛想の良い笑顔。

知り合いのいなかった私は話を掛けて貰えた事に嬉しかったです。


「ええ、中々見つからないんです」
「名前は?私も探すよ」

「鳥居凪といいます」

「鳥居?じゃあ私と同じ1−Eだ。さっき見つけたよ」

「え?」


そしてE組の紙から順に辿っていくと自分の名をやっと見つけられた。


「有難う御座いました」

「いいってことさ。私は 。これから宜しくね鳥居さん」

「はい宜しくお願いします さん」






「凪―。次の仕事始めるよー」


彼女はこの学校で始めての友達。

そして、今は部活仲間であり、私と同じ夢を現実にしようと一生懸命な
ずっと応援したい人。


「はい。今行きますね」


ちゃんとの出会いは、それが始まりでした。







END