#35 バーべキュー2
川の幸もいっぱい、山の幸もいっぱいで。
クッキングタイム。
「で?この中で料理出来る人、挙手」
さっと手の上がった人物を見る。
牛尾先輩、猪里先輩、凪、辰君、子津君、私か。
「じゃあさっさか作りましょうか。
料理しない人は料理出来る人に付いて手伝って下さい」
じゃあ、まず魚は…刺身は、淡水魚だから無理。
淡水魚は寄生虫がいっぱいいるからね。
やっぱり妥当に焼くか。
ご飯がまだ焚いていないのがあれば炊き込みご飯もいいかも…。
「ー!これはどうするー!?」
少し離れた所で、もみじが山菜を抱えていた。
「山菜は猪里先輩に聞いてーー。犬君!!ちょっと手伝ってー」
火の番をしていた犬君はてくてくと近づいてきた。
「、どうした?」
「もうこの魚内蔵とったからさ、焼いちゃってくれない?」
「分かった」
それから数十分後。
ようやく完成!!
……思ったより豪華になったよ。いや、本当にね、
レストランの料理みたい。
この豪華皿はどこから持ってきたんだ…?
私は和食専門にやっていたから洋食担当の牛尾先輩の腕に驚く。
今度料理教わろうかな。
「さて、皆の口に合うかどうか・・・」
「「「いっただっきま〜〜〜〜す!!!」」」
「バリうま!何であの材料でこんなん出来ると!?」
「うっわ!主将達の班すげーぞ!!来てみろよ!!」
ふぅ〜、美味しかった。とっても大満足。
「ふー、ごちそうさん。それでは、本日のハイライト、花火せんか花火」
「そーゆーの買ってっから合宿費用が底をつくんだよ」
「大丈夫だお猿君。あれは全部貰い物だ」
火消し用のバケツを運びながらは説明する。
「は?あの量をもらえるもんなのか?」
「うん。あの花火はパッケージとか袋とじに失敗した売れない商品なの。
知り合いにそういう工場勤めてる人がいて去年大量に貰ったから
それを寄付したんだ」
そう、しかもくれたのは季節外れの12月。
真冬じゃやる気も起きなくて処分に困ってたから丁度良い。
「んで、いくつか開発の試作品も入ってるから気を付けてね」
忠告空しく。
特製超大型蛇玉やらネズミ花火が使われてしまった。
だが、それ以外は花火が織り出す様々な光の幻想を楽しんでいる。
「うわー!キレー!」
勢い良く光が溢れだす。
私は花火が一番素晴らしい火薬の使い道だと常々思っているよ。
その様は当に日本の夏の風物詩と呼ぶに相応しいものだ。
……5月だけどね。
これからは本当に忙しくなる。
だから、今は楽しんでほしい。
そして1週間の伊豆合宿は幕を閉じた。
あとがき