#31 肝試し





風呂に簡単に入って言われた通り、持ってきた私服に着替え、宴会会場に戻った。



「只今―」

しかし、そこにはマネしかいなかった。他の奴等どうしたんだ?

、次の余興は外でやるんだと行くぞー」

柿枝先輩が理由を伝え、私達も移動した。外でやるもの、花火とか?
確か、領収書の中に合った気がするけど。


私達は好奇心と不安を胸に抱えて外へと繰り出した。










表へ集合した部員達。何をするのかと皆そわそわしている。


「予告通り、これから予告通り、これより少しムフフな余興を始める」

森の中の何処かから

「ギャアギャア」

とかいう奇妙な鳴き声が聞こえるのは、私の空耳かな?

「わ〜〜、この森なんかいるよ!」「一体こんな暗い所で何するんすかね・・・」

やっぱり??!!



「まあ、ちと今の季節には早いかも知れんが、気にするな。
これよりエスコート肝試し大会を行う」

えっ?

「き、肝試し〜!?」「エスコートって・・・?」

「おいおい、んなもん野郎共だけで肝試しになる訳ねーだろ。

肝も座っちまうわ。

キャーっていうご婦人方の悲鳴があってこそ、肝も冷えるってもんよ。

話は簡単。1対1の男女のペアを組み、この森の肝試しコースを一周してもらう」

「おっ…女の子と!?」「女子マネとかよ!?」「な、なんかスゲー楽しそーなんだけど!!」




 ちょっと待て、余興の準備の欄には女装道具があった。まさか……。



「よーーーし。今からクジ引きで運命のカップリングを決める。一同、文句はねぇな」

「「「押忍!!!」」」



めっちゃ気合入ってるー!!でも、この後に落胆がくるよね。

「ルールは2つ。コースを徘徊中は必ず女の子をエスコートする事。

お前らはナイトだ。お姫様を泣かせた奴はアレだ。





・・・声優のラジオで投稿ハガキを本名で呼ばれる刑だ」



随分微妙な刑だな。





「帰還時の様子を見て、オレが独断で点数をつける。

最下位の奴は公衆の面前で鼻からスパゲティを食ってもらう。

そして、さらに 遊びを加えたルールだが。
ご婦人に一言、口説き文句を囁く事。

ぶっちゃけ告ってみろ

「オイオイマジかよ!!」「何かカップル作るみてーな企画だな!!」

「監督、胆試しは自由参加ですか?」

だったら私はしない。すっごい嫌です。やりたくないよ!!



「全員参加に決まってるだろ」

やっぱり。

私は大きくため息を吐く。

「よっしぃ〜!!オレ達の元にもラブワゴンがやってきたぜーー!!」

「クソ、エロ部員共!こんな話聞いてねぇぞ!

ちょっとでも怪しい事してみろ、顔面に鉄拳ぶち込んでやる!」


もみじと私に当たった人は災難だな…。



「え――、ではラッキーな一番手は・・・虎鉄か」

「HAHAH〜N」

自信たっぷりって顔してるよ。少なくとも、私には来ないでくれ。

「では、女子はと……明美か。明美ちゃん、1番テーブルお客さんのご指名で〜す」

「は〜い」



来る!何か、来る!!




「ヤダーー!また店に来てくれたの?明美うれしー!」

お猿君、やっぱりお前か。

「なあ、何だ?このボッタクリバーに入っちゃった時みたいなやるせなさは・・・」

「女子って、女子マネじゃないのかよ」



「もちろん、男60超に女子マネは数名しかいない。ほとんどはハズレってワケだ」

ほーら期待は裏切られたね。虎鉄先輩がマジ切れしてるよ。

「猿野、テメー謀ったNa」

「ああ〜〜〜ん!明美って呼んでvV」

私、男じゃなくて良かった。虎鉄先輩、大丈夫かな・・・?






少ししてから先輩のっぽい叫び声が聞こえたんだけど・・・あ、出てきた。

「こ・・・この森には魔物Ga・・・」


死にかかって背負われてます!!

「虎鉄・逆エスコート。0点」



この森に一体何がいるんだろう。





「次は兎丸だな。で、お相手はと・・・明子か」

「は〜〜〜い!明子でぇすvV」

またまたお猿君登場。

「さーーー、比乃くん行こーーーー!」

「に゛ゃああああああ〜〜〜〜〜!!!」

ウサギ君、拉致られました。死なないでねー。






帰ってきたけど、ウサギ君、意識不明。


「ちょっとそれ死んでんじゃないのかーー!?−20点!」




世にも恐ろしい肝試しはまだまだ続く。







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